「友情破壊」というジャンルを聞いたことはありますか?家族や友人と楽しむはずのボードゲームが、思わぬ方向で人間関係を揺さぶってくる・・・。そんな緊張感たっぷりのゲームがいくつも存在するのです。
この記事では、裏切り・交渉・駆け引きといった要素が詰まった“友情破壊系”のおすすめボードゲームを7作品紹介します。笑って許し合える仲間と、スリル満点のひとときを楽しんでみましょう。
①モノポリー(Monopoly)
『モノポリー』は、1935年にアメリカで登場し、今や世界的に知られる不動産取引ボードゲームです。プレイヤーは土地を購入・開発し、相手から家賃を徴収しながら資産を増やしていきます。最終的には、他のプレイヤーを破産に追い込むことが勝利条件です。
サイコロによる運要素に加え、交渉や資産管理の戦略も重要で、プレイヤー同士の駆け引きが白熱します。物件を独占したプレイヤーが家賃で他を圧倒しはじめると、緊張感が一気に高まり、友情破壊の火種が生まれやすくなります。
②ニャーメンズ
『ニャーメンズ』は、可愛らしい猫キャラクターとは裏腹に、心理戦と裏切りが中心となる協力型のボードゲームです。プレイヤーの中には「アサシン」と呼ばれる妨害役が紛れ込んでおり、他プレイヤーはそれを見抜きながら脱出を目指します。
ルールでは、具体的な数値を口にしての相談が禁止されており、あいまいな会話から相手の意図を探る必要があります。信頼と疑念が交錯し、ゲームが進むにつれて誰が敵か味方か分からなくなるのが魅力です。
参考:ニャーメンズ
③ディプロマシー
『ディプロマシー』は、第一次世界大戦前夜のヨーロッパを舞台にした戦略型ボードゲームです。プレイヤーは列強諸国を担当し、交渉を通じて同盟を組んだり、裏切ったりしながら領土の拡大を目指します。
サイコロやカードなどの運要素が存在せず、展開はすべてプレイヤー間の交渉に委ねられるのが特徴です。信じていた相手に裏切られることも日常茶飯事で、ゲームが終わったあとも後を引く“友情破壊ボードゲーム”の代表格です。
参考:プレイした人が「二度と遊びたくない」とつぶやく「友情破壊ゲーム」の元祖「ディプロマシー」とは? – GIGAZINE
④フンタ(Junta)

『フンタ』は、南米の架空国家「バナナ共和国」を舞台にした政治シミュレーションゲームです。プレイヤーは政府や軍の関係者として、外国からの援助金を自分のスイス口座にどれだけ送金できるかを競います。
閣僚の役職をめぐる交渉、賄賂のやりとり、時にはクーデターや暗殺も飛び出すなど、権力と金を巡る争いが繰り広げられます。交渉の末に平気で約束を破るプレイが頻発するため、信頼関係が試されます。
参考:フンタ | JELLY JELLY CAFE ボードゲームカフェ
⑤ダンジョンレイダース
『ダンジョンレイダース』は、プレイヤー全員がダンジョンに潜入して財宝を持ち帰るゲームですが、最終的に勝者となるのは最も多くの財宝を集めた一人だけです。そのため、協力プレイでありながら、他人を出し抜くタイミングが重要になります。
罠を誰に踏ませるか、どの攻撃を誰に受けさせるかといった場面では、友情より自己防衛を優先することになりがちです。軽量なルールで遊びやすい反面、裏切りが連続すると関係にヒビが入ってしまうかもしれませんね。
参考:ダンジョンレイダース 協力してモンスター倒すふりして、手を抜いて味方を殺せ! | JELLY JELLY CAFE ボードゲームカフェ
⑥人間ゲーム コンプレックス人狼
『人間ゲーム コンプレックス人狼』は、自分に当てはまる「コンプレックス」カードを選び、他人に知られないようにしながら人狼を見つけ出す正体隠匿型のゲームです。カードの内容は「ダサい」「空気が読めない」など、ややデリケートな内容が含まれます。
夜のターンでは人狼が全員分のカードを確認して再配布し、朝になったら話し合いによって人狼を推理します。心理的な負荷が高くなる場面も多いため、プレイする相手は慎重に選ぶ必要がありますね!
⑦イントリーゲ(Intrigue)
『イントリーゲ』は、ルネサンス期の貴族たちが互いの城に家臣を就職させ、報酬を得ることを目指す交渉型のボードゲームです。就職枠には限りがあり、プレイヤー同士で賄賂を渡したり、口約束で採用を取り付けたりする駆け引きがメインとなります。
最大の特徴は、交渉での約束を守る義務がないこと。相手を信用させておきながら裏切るといった展開も珍しくないです。
参考:イントリーゲ
ボドゲを作っています
様々なオリジナルゲームを企画・開発。