友人と離れた場所からでも一緒に遊べるボードゲームをお探しですか?
最近はボードゲームもオンラインで手軽に楽しめるようになり、ボードゲームアリーナやNintendo Switchなど様々なプラットフォームがあります。
本記事では初心者でも遊びやすく盛り上がりやすい、人気・有名タイトルを中心に16個の作品を紹介します。遊ぶ環境に合わせて、ベストなボードゲームを探してみてください。
ボードゲームアリーナでできるおすすめゲーム
ボードゲームアリーナ(BGA)は、ダウンロード不要・無料で遊べて日本語にも対応した、ボードゲームオンライン対戦サイトです。
登録ユーザー同士で世界中のプレイヤーとリアルタイム対戦したり、フレンド同士でプライベートに遊ぶこともできます。遊べるゲームは500種類以上にも及び、まさにボードゲーマーにとっては天国のようなサイトですね。
参考:ボードゲームアリーナ
① 宝石の煌き(Splendor)
『宝石の煌き』はプレイヤーがルネサンス期の宝石商人となり、宝石トークンを集めて発展カードを購入していく定番ボードゲーム。
手番では「宝石を補充する」か「宝石を支払ってカードを購入または予約する」のどちらかを行います。購入したカードには勝利点のほか、次以降のカード購入に使える割引ボーナスも付くため、ゲーム後半になるほど購入がスムーズになり一気にエンジンが加速します(エンジンビルド要素)。
相手に取られたくないカードを「先に予約する」という駆け引きもあり、簡単なルールながら戦略性も楽しめる作品です。ボードゲームアリーナではプレミアム会員が部屋をたてれば誰でも対戦可能です。
参考:ブラウザ上で宝石の煌き(Splendor)を遊ぼう • Board Game Arena
② アズール(Azul)
『アズール』は宮殿の壁に美しいタイルをはめこんで模様を完成させるボードゲームで、2018年ドイツ年間ゲーム大賞の受賞作として知られています。
共通の場から色タイルを選んで自分のシートに配置していきますが、余剰のタイルはマイナス点になるため計画的に集める必要があります。シンプルなルールですが「欲しいタイルを取るか、相手の妨害をするか」で悩ましいジレンマがあり、初心者でもかわいいタイルを並べる直感的な楽しさがあるのでおすすめです。2人対戦でも盛り上がるため、ボードゲームアリーナのホットシートモード(一台の端末で交互プレイ)を使えばカップルや夫婦でも気軽に遊べますよ。
参考:ブラウザ上でアズール(Azul)を遊ぼう • Board Game Arena
③ ニムト(6 nimmt!)
『ニムト』は手札の数字カードを一斉に出し合い、場の4列に順番に並べていくカードゲームです。ただし各列は5枚までしかカードを置けず、6枚目を置いたプレイヤーがその列のカードを全て引き取ってマイナス点になるのが最大のポイント。
みんなで「6枚目」を押し付け合うスリリングな読み合いが発生し、「まさか自分が6枚目になるとは…!」「助かった!」といった感じで毎回盛り上がります。ルールはとても簡単ですぐ終わるのでオンライン飲み会の余興などにもイイです。ボードゲームアリーナでも無料ゲームの中で特に人気が高い定番作品です。
参考:ブラウザ上でニムト(6 nimmt!)を遊ぼう • Board Game Arena
④ お邪魔者(Saboteur)
『お邪魔者』は鉱山で金塊を目指すドワーフ達に、裏切り者(サボター)が紛れ込む正体隠匿ゲームです。プレイヤーはトンネルカードを配置して3つのゴール(うち1つだけ金塊)への道を掘り進めますが、正体不明の“お邪魔者”は道具を壊したり落石させたり嘘をついたりして金塊探しの妨害をします。
制限時間内に金塊にたどり着けば探鉱者側の勝利、行けなければお邪魔者側の勝利です。オンラインで遊ぶ際は通話しながらだと「ここに金があった!」「いや、ただの石だったよ?」など情報戦が白熱して盛り上がります。初心者でもルールが分かりやすいパーティーゲーム寄りの人狼系ボードゲームとしておすすめです♪
参考:ブラウザ上でお邪魔者(Saboteur)を遊ぼう • Board Game Arena
ブラウザでできるオンラインボードゲーム
アプリのインストールやログイン不要で、PCやスマホのWebブラウザだけですぐ遊べるオンラインボードゲームも多数あります。難しい設定が不要なので手軽に始められ、特に大人数で集まるオンライン飲み会などにぴったりです。
⑤ コードネームオンライン
『コードネーム』をオンラインで遊べる公式ブラウザ版です。2チームに分かれてスパイマスターの1語ヒントを手がかりに味方の単語カードを当てるゲームで、ルールは非常にシンプル。
スパイマスター役の人は場に並んだ25個のワードから自軍のカードに関連するヒントを1単語だけ伝え、チームメンバーはヒントの意味を議論して複数の正解ワードを指摘します。
制限時間内にヒントから連想を膨らませる過程で「そのヒントはそういう意味?」「それは無いわ〜!」といった会話で毎回盛り上がり、ゲーム終了後の振り返りトークも弾みます。オンライン版は登録不要・無料で、URLを共有すれば誰でもすぐ参加できる手軽さも魅力です!
参考:Codenames
⑥ ガーティックフォン(Gartic Phone)
『ガーティックフォン』はブラウザで遊べるお絵描き伝言ゲームで、ボードゲーム『テレストレーション』のオンライン版とも言えます。
各プレイヤーがまずお題を考えて入力し、以降は「お題に沿った絵を描く」→「誰かの描いた絵を見て文章で説明する」→「その文章を見てまた絵を描く」…と絵と文を交互にリレーしていきます。
得点や勝敗もなく純粋にお題と絵で遊べるので、リモート飲み会でお絵描きしながらまったり楽しむのに最適なゲームです。こちらもURL共有だけで遊べ、もちろん無料です。
⑦ ワンナイト人狼
定番パーティーゲーム「人狼」をアレンジし、わずか一晩で決着がつくようにしたのが『ワンナイト人狼』です。
人間チームと人狼チームに分かれ、各プレイヤーに役職カードが1枚ずつ配られたら議論スタート。「誰が人狼か?」を3分ほど話し合って多数決で処刑するだけという超短時間決戦で、しかも脱落者が出ないので最後まで全員が参加できます。
人狼役になった時に周囲をうまく騙し切れた時の快感や、逆に意外な人が人狼で「えー!?」と驚く盛り上がりは一度体験するとやみつきになります。ブラウザで遊べるサイトもあり、無料で簡単に遊び始められます。
参考:ブラウザでワンナイト人狼
ボードゲームアプリのおすすめゲーム
ボードゲームの公式アプリ版なら、スマホやタブレットにダウンロードすることで手軽にプレイできます。オンライン対戦機能はもちろんAI相手のソロプレイに対応しているタイトルも多く、電車移動中などちょっとした時間に練習や暇つぶしをするのにも便利です。
ここでは基本プレイ無料または安価で楽しめる人気アプリを紹介します。
⑧ カタンユニバース(Catan Universe)
名作ボードゲーム『カタンの開拓者たち』をオンラインで再現した公式アプリです。無人島カタン島を開拓して10点先取を目指すゲームで、サイコロで資源を獲得し道や街を建設して発展させていきます。基本プレイ無料で遊べますが、無課金だと3人固定マップまで、課金すれば4人プレイ・マップランダム・拡張版も楽しめます。インターフェースは英語ですがチュートリアルで操作を覚えれば言語の壁はさほど気になりません。
参考:Catan Universe – Google Play
⑨ ドミニオン(Dominion)
デッキ構築カードゲームの金字塔『ドミニオン』の公式アプリ版です。コインを使って好きなカードを購入しデッキを強化→また購入…と繰り返していき、最終的に勝利点カードを一番集めた人が勝者となります。カード購入によって「お金だらけ」「アクション連発」「妨害特化」など人それぞれのデッキが完成するのが魅力ですが、勝利点カードをデッキに入れると手札の邪魔になるというジレンマもありタイミング判断が重要です。
アプリ版では基本セットが無料で遊べ、ソロ用のCPU戦からオンライン対戦、フレンド対戦までひと通り搭載されています。
⑩ クルード(Cluedo)
推理ゲームの古典『Clue(日本名:Cluedo/クルード)』のアプリ版です。邸宅で起きた殺人事件の犯人・凶器・現場を当てるという推理ゲームですが、特徴的なのはただの推理ゲームにとどまらず「ハッタリ要素」が盛り込まれている点です。
手札にあるカードを隠し持っているかのように振る舞い他人をミスリードさせるなど、プレイヤー間で高度な駆け引きが発生します。アプリ版ではAI相手のソロプレイからオンラインでのフレンド対戦まで可能で、ちょっとした空き時間に一人で推理の腕試しをすることもできます。子どものころ遊んだクルードを大人になって改めてプレイすると、ブラフを交えた奥深い心理戦が楽しめて新鮮ですよ。
参考:Cluedo:Hasbro ミステリーゲーム – App Store
参考:Cluedo:Hasbro ミステリーゲーム – Google Play
Steam・Switchでオンライン対戦できるボードゲーム
PCゲームプラットフォームのSteamやNintendo Switch向けにも、ボードゲームのデジタル版が多く発売されています。基本的に有料ですが、その分グラフィックや演出も凝っており高い没入感があります。またコンシューマー機ならではの安定したオンライン環境で遊べるのも魅力です。
⑪ ウイングスパン(Wingspan)
対応機種:Switch/Steam/スマホ
『ウイングスパン』は美しい鳥のカードを集めて自分の保全エリアを発展させるエンジンビルド型ボードゲームです。難しそうに聞こえるかもしれませんが、手番でできることは「鳥カードを出す」か「餌・卵の確保」などシンプルな選択肢のみで、とても分かりやすい設計です。自分の場に鳥カードが増えるほど1手番で得られる効果が増していき、終盤に強力なコンボが決まると爽快感抜群です。
得点方法も多彩で戦略の幅がありますが、他プレイヤーへの妨害要素がほぼ無いため自分のプランに集中でき、ボードゲーム初心者でも遊びやすいのが特徴です
⑫ レッツプレイ!オインクゲームズ
対応機種:Switch/Steam(クロスプレイ対応)
『レッツプレイ!オインクゲームズ』は、日本のオインクゲームズ社の人気ボードゲームを詰め合わせたパーティーゲーム集です。発売当初は4作品のみでしたが、アップデートで2025年7月現在では12作品に増えており、例えば『海底探検』『エセ芸術家ニューヨークへ行く』『スタートアップス』『藪の中』『SCOUT(スカウト)』などバラエティ豊かなラインナップが楽しめます。オンラインではフレンド対戦・野良マッチングの両方に対応し、オフラインで1台のSwitchを回して遊ぶことも可能です。対応ゲームの一部にはCPUプレイヤーも実装されており、一人でも遊べます。オインクゲームズの特徴として、短時間で盛り上がるものばかりで、手軽に遊べるゲームアプリです。
⑬ 世界のアソビ大全51
対応機種:Nintendo Switch
『世界のアソビ大全51』は任天堂から発売された定番ゲーム集で、その名の通り世界中のボードゲーム・カードゲームを51種類も収録しています。リバーシ(オセロ)・チェス・花札・大富豪といったおなじみのものから、ボウリングやダーツなどのミニゲームまでこれ一本で何でも遊べてしまうコストパフォーマンス抜群のタイトルです。
1つのゲームに飽きても次々別のゲームに移れるので遊びの寿命がとても長く、家族からゲーマーまで幅広く楽しめます。オンラインではフレンド対戦はもちろん、世界中のプレイヤーとのマッチング対戦にも対応。誰とでも、盛り上がること間違いなしのパーティーゲーム集です。
ココフォリアでオンライン対戦できるボードゲーム
ココフォリアはオンラインでテーブルトークRPGなどを遊ぶための仮想卓ツールです。マップやコマ、カードなどを画面上に配置できるので、創意工夫次第で様々なアナログゲームをプレイできます。特に「クトゥルフ神話TRPG」をはじめとする人気TRPGシステムのオンラインセッションで広く使われており、TRPG初心者にもおすすめのツールです!
ここではココフォリア上で遊べるおすすめゲームを紹介します。
⑭ たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。
日本発のユニークなパーティーゲーム『たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。』はココフォリアで、オンラインプレイができます。配られた単語カードを組み合わせて制限時間内に最高(?)のプロポーズのセリフを作り上げるという内容で、出来上がる文章は毎回ヘンテコで笑えます。
オンラインで遊ぶ場合はココフォリアというツール上でプレイしますが、有料の専用データ(約1,500円)を誰か1人が購入すれば参加者全員が一緒に遊べます。言葉遊びのお題にみんなでツッコミを入れ合いながら盛り上がれる、おすすめのお笑いボードゲームです。
参考:たった今考えたプロポーズの言葉を君に捧ぐよ。 ココフォリア版 | CCFOLIA
⑮ 目撃者たちの夜
目撃者たちの夜は名作のマーダーミステリーです。マーダーミステリー(略してマダミス)とは、与えられたシナリオを使って犯人探しや物語を楽しむ推理ゲームです。各参加者が物語の登場人物役となり、配られたシナリオや手がかりカードを元に議論して事件の真相を解明します。
ココフォリアではゲームマスター不要で遊べるマダミス作品も多く公開されており、オンラインで人気急上昇中のジャンルです。例えば国産マーダーミステリー『目撃者たちの夜』は洋館で起きた殺人事件を題材にした作品で、人狼ゲームのように投票で殺人犯を当てる正体隠匿型ゲームになっています。ただし単なる多数決推理ではなく、「役職カードの配り方」に独自の工夫があり、各プレイヤーが2枚の人物カードから1枚を選んで残りを隣に渡すことで「犯人は向こうに逃げたぞ!」「この部屋には探偵が来なかった…」等の様々な目撃情報が飛び交うユニークな展開を楽しめます♪
⑯ 惨劇RoopeR(トラジェディルーパー)
『惨劇RoopeR(トラジェディルーパー)』は、タイムループものの世界観を体感できる非対称型の推理ボードゲームです。
プレイヤーは“時間を遡る能力”を持つ主人公チーム3人と、邪悪な脚本家1人に分かれて対戦し、繰り返される5回のループの中で惨劇の発生を阻止することを目指します。一般的なTRPGのように自由な会話で進行するのではなく、あらかじめ用意されたキャラクターや行動選択肢を使って推理と行動を繰り返す形式なので、ボードゲームとTRPGの中間のようなイメージですね。
シナリオ(脚本)を理解している脚本家役にはテクニックが必要かもしれませんが、ココフォリア上でカード管理やループ管理が容易にできるためオンラインセッション向きです。何度も同じ3日間を繰り返しながら少しずつ真相に近づいていくというスリリングな体験で、サスペンス好きなら一度チャレンジしてみるとイイでしょう。
ボドゲを作っています
様々なオリジナルゲームを企画・開発。