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マッキンゼー入社試験に使われるオンラインゲームが面白そうだったので解説

皆さん、McKinsey & Company(マッキンゼー・アンド・カンパニー)をご存知ですか?

シカゴ大学教授のジェームズ・O・マッキンゼーにより設立されたアメリカ資本の大手コンサルティング会社です。

就活生の皆さんなら、一度は聞いたことがある社名かもしれませんね。

そんな一流企業のマッキンゼーには、どんな採用試験があると思いますか?

聞く所によると、なんとここ数年ではユニークなシミュレーションゲーム(Problem Solving Game)が使われているとのこと。

その名もSolve」(解決せよ)!

・・・ものすごく面白そうですよね!

今回は、実際にマッキンゼーの試験を受けたという友人に協力してもらい、マッキンゼーのゲーム試験では「どんなゲームなのか?」「何が測定されているのか?」「どんな対策をすべきか?」についてまとめました!

①島の動植物を育てるシミュレーションゲーム

マッキンゼーの選考で課されるゲームは2種類。

1つ目は、Ecosystem Building(エコシステム・ビルディング)というシミュレーションゲームです。

引用元:Solve, McKinsey’s assessment game | McKinsey & Company

無人島の管理者となって動植物を配置していき、島の生態系を持続可能な状態にすればクリアとなります。

スマホゲームでいえば島で動植物を育てる『デザートピア』に近いイメージでしょうか。

始めのルール説明で、数十種類の動物が生息しやすい場所、捕食行動のルールなどが書かれたリストを与えられ、島のいろいろな条件に照らしてベストな動物の組み合わせを作るとのこと。

引用元:Solve, McKinsey’s assessment game | McKinsey & Company

沢山の資料の中から、効率よく情報を収集して把握する能力が求められそうです!

②島を守るタワーディフェンスゲーム

マッキンゼーのゲーム試験2つ目は、Plant Defence(プラント・ディフェンス)というタワーディフェンスゲーム

引用元:McKinsey Problem Solving Game | MConsultingPrep

島の外からやってくる外来種を排除して植物を守るゲームだそうです。

プレイヤーと敵である外来種が交互に行動するターン制のゲームで、移り変わる状況に合わせて天敵の動物や障害物など、最適な配置物を選択していきます。

どれだけ長い間生存できたか?がそのままスコアとなるようです。

こちらのゲームは、敵の行動を読んで戦略を立てる必要があるので、洞察力や計画力が求められそうですよね。

ターン制のタワーディフェンスゲームで例を挙げるなら、植物とゾンビでそれぞれ陣営を組んでバトルする『Plants vs. Zombies』に似ていると思います。

Plants vs. Zombies | Electronic Arts

テストで測定している5つの能力とその対策

マッキンゼーのゲーム試験では、ゲームのスコアだけでなく、キーボード操作・マウスの動き、クリックまで全て含めたデータをもとに評価されているとのこと。

どんなパターンだと高いスコアを取れるのかは明言されていませんが、情報収集にしても動植物の配置にしても、手当たりしだいに操作して高得点を狙うような行動はもちろんNG

効率よく整然としたアプローチでプレイすることが高評価につながりそうです。

また、マッキンゼーと開発会社のインベラス(Imbellus社。現在はロボックス・コーポレーションに吸収)によれば、それらのデータから「クリティカルシンキング」「意思決定」「メタ認知」「状況の把握」「システム思考」の5つの側面で候補者を評価しているとのこと。

  • クリティカルシンキング:与えられた状況から合理的な判断を下す能力
  • 意思決定:いくつかの選択肢からベストな行動を選択する能力
  • メタ認知:情報を抽象化したり、モデル化したりする能力
  • 状況の把握:たくさんの情報の中から必要な情報を割り出して収集する能力
  • システム思考:複数の要素間にある因果関係を理解し、結果を予測する能力

以上を踏まえると、例えば次の点が測定されている可能性が高いです。

  • 優先順位をつけて調査をし、より少ない行動回数で情報を絞り込めたかどうか。
  • 整理した情報から、より短い時間で選択肢を選べたかどうか。
  • 同じゲームを繰り返したときに、より少ない行動回数で戦略を修正できるかどうか。

最終スコアと操作の過程が両方とも評価の対象になる点は、選考の仕組みとしてよくできていますよね!

単純なゲームに見えて、実は志望者の行動パターンを恐ろしいほど事細かに分析しているんです。

ゲームで勝ちたければゲームを練習すること

以上、マッキンゼー・アンド・カンパニーの入社試験に使われているゲームについて解説しました!

今回ご紹介したのは

  • Ecosystem Building(シミュレーションゲーム)
  • Plant Defence(タワーディフェンスゲーム)

の2種類。

マッキンゼーのゲームは、まだ始まったばかりのテスト段階ということもあり、他にも3種類のゲームが確認されているようです。(低確率で出現)

記事でご紹介したゲーム以外にも、シミュレーションゲームやタワーディフェンスゲームには有名なものが沢山あるので、それらをプレイすれば現役就活生の皆さんはよい練習になるかもしれませんね!

仮想空間やゲームが流行っている昨今、ゆくゆくは他の会社でも色々なゲーム試験が開発される時代が来るのかも。

我こそは!というゲーム好きの皆さん、この機会にぜひマッキンゼーへの応募を考えてみてはいかがでしょうか・・・?