ボードゲームと聞くとドイツを思い浮かべる人も多いかもしれませんが、実は世界各国で数多くの名作が生まれています。
本記事では、ドイツをはじめ、アメリカ、フランス、イギリス、アジア各国、そしてアフリカにまで広がる“世界の名作ボードゲーム”を文化的背景や豆知識とともに紹介します。遊びながら、まるで旅行のようにその国の歴史や文化を楽しんでいきましょう!
①イギリスのボードゲーム:『クルード』
『クルード(Cluedo/Clue)』は1949年に発売された推理ボードゲーム。プレイヤーは「犯人・凶器・場所」を推理して真相を突き止めます。1985年には映画化、さらに複数回のリメイクもされ、現在までに全世界で1億5000万セット以上販売されたと言われるロングセラー。まさに“推理ゲームの古典”です。
②アメリカのボードゲーム:『ドミニオン』
2008年に発売された『ドミニオン』は「デッキ構築型ゲーム」という新ジャンルを切り拓いた作品。発売初年度にドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、わずか数年で20言語以上に翻訳、累計販売数は250万セットを突破しました。現在でも拡張セットが続々と発売され、世界中のゲーマーに愛されています。
③ドイツのボードゲーム:『カタン』
1995年に登場した『カタンの開拓者たち』は、近代ボードゲームブームを決定づけた作品。六角形のタイルで構成された「カタン島」で資源を集め、街を発展させます。交渉要素もあり、取引によって友情や駆け引きが生まれるのも魅力。世界50以上の言語に翻訳され、累計販売数は4000万セット超。世界大会も毎年行われる、まさに“ボードゲームの王様”です。
④ドイツのボードゲーム:『カルカソンヌ』
2000年に発売され、2001年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞した『カルカソンヌ』。タイルをつなげて街や道を作り、コマ(ミープル)を配置して得点を競います。20年以上経った今でも世界中で愛され続け、累計販売数は1500万セットを突破。拡張セットは20種類以上あり、公式世界選手権も毎年開催されています。
⑤フランスのボードゲーム:『宝石の煌き』
2014年に発売された『宝石の煌き(Splendor)』は、宝石商となり富と名声を集める拡大再生産型ゲーム。ルールは「宝石トークンを集めてカードを購入」するだけですが、シンプルながら戦略性は奥深いです。発売から10年で200万セット以上を販売し、ボードゲーム初心者の入門作品としても確固たる地位を築きました。
⑥アフリカのボードゲーム:『マンカラ』
『マンカラ』は紀元前から遊ばれていたとされる伝統的ゲームで、世界最古級の戦略ゲームの一つ。エジプトやエチオピアの遺跡からも痕跡が発見されています。ルールはシンプルながら、相手の手を読む高度な戦略性があります。現在でもアフリカを中心に世界各地で遊ばれ、世界大会形式のイベントも開かれるなど、歴史と現代をつなぐ遊びです。
⑦イスラエルのボードゲーム:『ラミィキューブ』
1940年代にイスラエルでエフライム・ヘルツァノによって考案された『ラミィキューブ』。数字タイルを組み合わせて手札をなくすことを目指します。1980年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、現在までに全世界で5000万セット以上販売。毎年世界大会も開催され、親子三世代で楽しめるファミリーゲームの代表格です。
⑧日本のボードゲーム:『カロム』
『カロム』は滋賀県彦根市を中心に広まった、日本版ビリヤードのような木製ボードゲーム。インド発祥の「キャロム」をルーツに持ち、日本独自のアレンジで地域に根付きました。彦根市では家庭に1台あるといわれ、毎年「全日本カロム選手権大会」も開催。地域文化と世界的な伝統遊戯の融合例です。
⑨日本のボードゲーム:『花札』
『花札』は16世紀にポルトガルから伝来したカード文化をもとに日本で発展。四季をモチーフにした48枚の札を用い、役を作って得点を競います。明治以降に庶民の娯楽として広まり、任天堂の創業製品としても有名。現在では国際的な愛好家グループや大会も存在し、日本文化を象徴するカードゲームとして世界から注目されています。
⑩韓国のボードゲーム:『レキシオ』
韓国発の『レキシオ(Lexio)』は、麻雀牌のような駒を使う戦略ゲームで、ポーカーや大富豪のように役を作って出し合います。シンプルながら駆け引きが奥深く、短時間で決着するテンポの良さが魅力。韓国国内で累計8万セット以上を販売し、2022年には日本国内でも大会「レキシオチャンピオンシップ」が開催されるなど、世界的に広がりを見せています。
⑪中国のボードゲーム:『象棋(シャンチー)』
『象棋』は中国で2000年以上の歴史を持つ伝統的な戦略ゲームで、将棋やチェスと並ぶ世界三大将棋類の一つ。盤の中央に「河」と呼ばれる境界があり、「砲」「象」など独特の駒の動きが特徴です。中国国内の競技人口は数億人規模とされ、アジア各国でプロ大会も盛ん。その奥深さと歴史的背景から、文化的象徴としての地位も確立しています。
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