家族でボードゲームを楽しみたいけれど、7歳(小学2年生)でも遊べるものは何だろう?
そんな保護者の方に向けて、小学生でも理解しやすく、家族みんなで盛り上がれるおすすめボードゲームをカテゴリー別にご紹介します。ルールは簡単でも奥深く、親子で夢中になれるゲームばかりです!
パズル系のおすすめゲーム
パズル系のボードゲームは、形合わせや空間認識を楽しみながら鍛えられるのが魅力です。ルールがシンプルなものが多いので、7歳のお子さんでも遊びやすく、親子でも盛り上がりやすいですよ!
ブロックス
ブロックスはカラフルなブロックピースをボード上に置いていく、シンプルながら戦略的なパズルゲームです。各プレイヤーは自分の色のピースを持ち、交代で1ピースずつボードに配置します。ただし同じ色のピース同士は角でしか繋げられないというルールがあるため、ピースがだんだん置きにくくなっていきます。まるでみんなで一つの大きなジグソーパズルを作っているような感覚で、ボード上が色とりどりに埋まっていく様子は見ているだけでも楽しいです。
家族で遊ぶ場合、最大4人まで一緒にプレイできます。7歳のお子さんでもルールは直感的に理解できるので、大人と対等に勝負を楽しめるでしょう。自分のピースをどこに置こうかと考えるうちに空間認識力や先を読む力が身につきますし、ピースが思い通り置けたときの達成感は格別です。親子でプレイするときは、最初はお子さんに有利になるよう広めの場所を譲ってあげたり、ヒントを出したりすると良いでしょう。
ゴブレットゴブラーズ
ゴブレットゴブラーズは、一見「○×ゲーム」(三目並べ)のように見えるボードゲームですが、ユニークなひねりが加わっています。プレイヤーはそれぞれ色違いの可愛いキャラクター駒(小・中・大の3サイズ)を持ち、交互に9マスのボードに駒を置いていきます。ルールは簡単で、自分の駒をタテ・ヨコ・ナナメのいずれか一列に3つ並べれば勝ちです。ただしこのゲームの面白いところは、大きい駒で小さい駒を覆い隠す(“パクッ”と食べてしまう)ことができる点です!例えばお子さんが置いた小さい駒を、次の番で親が大きい駒で隠す…なんてことも起こります。また、一度置いた自分の駒を別の場所に動かすこともできるので、盤面の状況がコロコロ変わり、ハラハラします。
プレイ時間は1ゲームわずか5分程度と短く、7歳くらいのお子さんの集中力でも飽きずに何度も繰り返し遊べるテンポの良さが魅力です。家族で遊ぶときは、まずは基本のルールで対戦し、慣れてきたら戦略的な「駒のかぶせ合い」を教えてあげると良いでしょう。子どもは隠された自分の駒を覚えておくことで記憶力も試されますし、「次はどのサイズの駒をどこに置こう?」と考えるうちに先を読む力が育まれます。負けそうだったゲームでも一発逆転のチャンスがあるため、最後まで親子でドキドキ盛り上がれるゲームです!
ウボンゴ
ウボンゴは、スピード勝負のパズルゲームです。各プレイヤーは独自のパズルボードと様々な形のタイル(いわゆるテトリス型のピース)を受け取り、せーので一斉に自分のパズルを解き始めます。やることはシンプルで、配られたピースを使ってボード上の指定された形をすべて埋めるだけ。誰かがいち早くピースをはめ終わったら「ウボンゴ!」と宣言します。
まるでジグソーパズルとテトリスが合体したようなゲームで、カラフルなピースをはめ込んでいく作業は子どもにとってまるでブロック遊びの延長のような感覚です。
このゲームは全員が同時にプレイするため、家族みんなで協力しつつ競争する楽しさがあります。小学校低学年のお子さんだと最初は難しく感じるかもしれませんが、ウボンゴには簡単な問題と難しい問題の両面が用意されているので、子どもは簡単な面、親は難しい面と難易度を調節して遊ぶこともできます。制限時間をゆるくしたり、親御さんが「このピースから置いてみたら?」とヒントを出したりすれば、無理なく挑戦できるでしょう。
パズルが完成したときの達成感は大人も子どもも共通で味わえるものですし、繰り返し遊ぶうちにお子さんの形を見分ける力や集中力がぐんぐん伸びていくのを実感できるはずです。
数字系のおすすめゲーム
数字や計算をテーマにしたゲームは、遊びながら算数のセンスを養えるのが魅力です。楽しみながら数字に親しめるので、勉強が苦手なお子さんでも夢中になれるかも。親子で一緒に悩んだり考えたりすることで、自然と計算力や論理的思考力も鍛えられますよ。
TEN
TENは、京大ボドゲ製作所が開発したカードゲームで、数字と四則演算(+, -, ×, ÷)を使って合計を10にすることを目的とします。プレイヤーは数字カードと演算子カードを駆使して「10」を作る計算式を完成させます。ゲームの進め方はシンプルで、手番では山札からカードを1枚引いて不要なカードを1枚捨てる…を繰り返しながら、手札のカードで10を作れる組み合わせをそろえていきます。例えば手札に【3】【5】【1】【−】【×】があれば、「3×5+1」でちょうど10になります。このようにして「10」が完成したら「TEN!」と宣言し、式をみんなに披露します。使ったカードの中の赤い数字カードが得点になるルールで、何ラウンドか繰り返し、先に一定点数を集めた人が勝者です。
算数嫌いなお子さんでもゲームとなれば別!遊び感覚で楽しく計算練習ができるのがこのゲームの最大の魅力です。7歳のお子さんですと足し算引き算は習っている頃ですが、かけ算やわり算は難しい場合もありますよね。TENなら親御さんや兄姉がサポートしながら、「ここは掛け算を使うと10にできるよ」などと教えてあげることで遊びながら計算の考え方を学べます。逆に子どもが得意な足し算だけで10を作るルールにしてしまうなど、ハウスルールで調整すれば無理なく参加できるでしょう。
カードを引いて「次はどの数字が来れば10になるかな?」と親子でドキドキしたり、10が作れたときにみんなで「やったね!」と喜んだり、家族で勉強のようなゲームのような不思議な盛り上がりを味わえる作品です。計算が合っているかどうかお互いに確認し合う中で、自然とコミュニケーションも増えていきますよ。
参考:TEN (テン) ボードゲーム 京大ボドゲ製作所 数字をつなげて10を作るシンプル&戦略的カードゲーム 10歳以上 家族・友人と楽しく遊べる|Amazon
ドメモ
ドメモは、たった28枚の数字タイルだけで遊ぶことができる推理ゲームです。ルールもコンポーネントもとてもシンプルで、1から7までの数字が書かれたタイルを使用します(数字によって枚数が異なり、例えば1のタイルは1枚、7のタイルは7枚あります)。各プレイヤーは数枚のタイルを伏せたまま持ちますが、ここがミソで、自分の持っている数字は自分からは見えず、他の人からは見えている状態になります。つまり、自分以外の全員が「あなたの数字」を知っているけれど、本人だけがわからないというユニークな状況です。ゲームが始まったら、各プレイヤーは順番に「自分の持っていそうな数字」を予想して宣言します。例えば「5!」と言ってみて、自分の手持ちに5のタイルが含まれていれば「大正解!」となりそのタイルをオープンできます(外れたら何も起こりません)。こうして自分の手元の数字タイルを全て言い当ててオープンできた人が勝ちとなります。
自分では自分の手札が見えない…というだけで子どもにとっては新鮮で面白く、自然と「どうやって当てるんだろう?」と頭を使うようになります。他のプレイヤーのタイルや、これまで出た宣言の結果をヒントに少しずつ推理を進める論理パズルになっているため、大人にとっても歯ごたえ十分です。親子で遊ぶときは、親御さんが「今場に見えている数字は○と△と□だから…?」と一緒に考える手伝いをしてあげると良いでしょう。そうするうちにお子さんも「ということは、自分のには×があるかも!」とひらめくかもしれません。ドメモは運要素が少なく記憶力や推理力がカギのゲームなので、遊びながらそうした力を養えるのもメリットです。
ラミィキューブ
ラミィキューブは、世界中で愛されているファミリーゲームで、数字版のカードゲーム「ラミー」をタイルで遊ぶゲームです。1〜13の数字が書かれたカラフルなタイルとジョーカータイルを使い、場に数字の連続した列(例: 4-5-6-7)や同じ数字のセット(例: 7-7-7)を作っていきます。各プレイヤーは最初に配られたタイルを持っており、自分の番が来たらそのタイルを組み合わせて場に出すか、出せる組み合わせがなければ新たにタイルを1枚引きます。ゲームが進むと場にはたくさんの列やセットが並びますが、ラミィキューブの醍醐味は場に出ているタイルを自由に組み替えて自分のタイルを出してよいところにあります。例えば場に「7-8-9」という列があれば、それを「7-8」と「9-10」に組み替えて、自分の持っている「10」をつなげる…といった具合に、頭をひねって場を再配置しながら手持ちを減らしていきます。最終的に手持ちタイルをすべてなくした人が勝者です。
数字遊びとはいえ、パズル的な要素も強く、親子で「ああでもない、こうでもない」と作戦会議しながら楽しめるゲームです。7歳のお子さんにとっては少し長めのゲームかもしれませんが、その分達成感やドラマがあります。例えば、最初はなかなか手持ちが減らず苦戦していたお子さんが、終盤でパッとひらめいて大量のタイルを一気に場に出し、逆転勝利!なんてことも。家族で遊ぶときは、序盤は親が「ここにこの数字を置くと続きができるよ」とサポートしつつ、徐々にお子さん自身に組み合わせを考えさせてあげると良いでしょう。数字の順番や色を揃えるルールの中で、自然と算数的な思考力や問題解決力が育まれますし、何より「どうすればうまく出せるかな?」と考える時間そのものが親子で共有できる楽しいひとときです。
ことば系のおすすめゲーム
言葉遊び系のゲームは、語彙力や発想力を楽しみながら伸ばせるジャンルです。7歳前後のお子さんだと、ひらがなやカタカナにも慣れてきて簡単な単語もたくさん知っている頃。そんな時期にピッタリの、親子でワイワイ言葉を発するゲームをご紹介します。思わず笑ってしまうようなお題や単語が飛び出すこともあり、家族のコミュニケーションがぐっと深まります。
キオクコネクト
キオクコネクトは、「記憶(キオク)×コネクト」の名の通り、記憶力とことば遊びを組み合わせたユニークなカードゲームです。京都大学発のボードゲームメーカーである京大ボドゲ製作所が開発した作品で、なんと遊びながら英単語を覚えられるという教育×エンタメ要素満載の内容になっています。ゲームには可愛らしいイラストが描かれたカードや、思わずクスッと笑ってしまうようなユニークな例文が登場し、それらを通じて英語の単語と意味を楽しく結びつけていきます。具体的なルールはいくつかバリエーションがありますが、例えばカードに書かれた英単語を覚えておいて、対応する絵やヒントを聞いてから正しい単語カードを当てる…といった神経衰弱(神経記憶)系ゲームの要素が取り入れられています。
難しそうに聞こえる英単語学習も、キオクコネクトならゲーム感覚で笑いながらチャレンジできます。7歳のお子さんだと英語は学校で習い始める前後ですが、カタカナや簡単な単語であれば興味を持つ時期。ゲーム中に出てきた英単語を親御さんが発音してみせたり、「この単語は知ってるかな?」とクイズのように問いかけたりすることで、自然と英語に親しめるのがメリットです。可愛いキャラクターたちと一緒に記憶ゲームをしているうちに、「そういえばこれ○○って意味だったよね!」とお子さんが自分から発言してくれるかもしれません。家族みんなでプレイすれば、大人も「こんな単語あったね!」と一緒に盛り上がれますし、年齢に関係なく知的好奇心を刺激しあえるゲームです。勉強っぽさを感じさせずに語学や記憶力アップが期待できるなんて、一石二鳥です・・・!
参考:キオクコネクト 京大ボドゲ製作所 ボードゲーム かるた 英単語を遊びながら覚える神経衰弱&カルタゲーム 6歳以上 家族・友人と楽しく学べる | Amazon
ワードバスケット
ワードバスケットは、日本語のしりとり遊びをカードゲームにした作品です。箱の中がバスケットに見立てられており、ゲーム開始時に場に1枚カードが置かれます。このカードに書かれたひらがな一文字が「しりとりのスタート文字」となります。各プレイヤーは5枚ずつひらがなの書かれた手札を持ち、場の字で始まり手札の字で終わる言葉を思いついたら、その言葉を発声しながら手札の該当カードを場に放り込む(バスケットに入れる)ことができます。例えば場に「り」と書かれたカードが出ていて、手札に「す」があれば、「りす!(リス)」と言って「す」のカードを出す、という具合です。そうすると次の場のスタート字は今出した「す」になり、また全員で「す」で始まり手札の字で終わる言葉探しが始まります。これを誰かの手札がなくなるまで続け、最も早く手札を使い切った人が勝ちです。順番は関係なく、ひらめいた人からどんどんカードを出せるため、常に場は活気づいていてテンポよく進行します。
しりとりという馴染みある遊びがベースになっているので、7歳のお子さんでもルール説明なしで直感的に理解できます。通常のしりとりと違い順番待ちがないので、思いついたらすぐ発言してOKという自由さが子どもには新鮮で、「早く言わなくちゃ!」とドキドキしながら楽しめます。家族で遊ぶときは、お子さんが考える時間を少し作ってあげたり、難しい字が手札にあるときは「この字で始まるあの動物知ってる?」とそっとヒントを出したりすると良いでしょう。遊んでいるうちにだんだんと言葉がスラスラ出てくるようになるので、語彙力アップにもつながります。また、大人もついつい本気になって珍しい言葉を言おうとして詰まってしまったりして、子どもに先にカードを出されてしまうなんてハプニングも!「今の言葉面白いね!」などと会話もはずみ、親子のコミュニケーションが自然と増えるのも魅力です。勝敗よりも「知ってる言葉を出し合う」こと自体が楽しいゲームなので、ゲームが終わった後も「他にどんな言葉があったかな?」なんて話で盛り上がれますよ。
音速飯店
音速飯店(おんそくはんてん)は、その名の通り“音速”で中華料理を提供するようなスピード感あふれるカードゲームです。舞台は忙しい中華料理店!プレイヤーは「タン」「メン」「チャー」「ハン」など、中華料理の名前によく出てくる漢字やカナの書かれた具材カードを手札として持ちます。ゲームが始まると全員一斉に場に向かってカードを出し合い、みんなで協力(というより競争)して料理名を完成させていきます。例えば、誰かが「チャー」と書かれたカードを出したら、別の人がすかさず「ハン」のカードを重ねて「チャーハン!」と料理名を完成させる、といった具合です。他にも「タンメン」「ワンタン」「ギョーザ」など、おなじみの中華メニューの名前が次々と場に飛び交います。目的は、他の人よりも素早く適切なカードを出して自分の手札をいち早くなくすこと。まさに中華鍋を振るコックさんのようにスピーディーな展開で、子どもも大人も思わず夢中になってカードを繰り出してしまいます。
このゲームはルールがとても簡単で、読み札・親などの順番も関係なく同時進行で進むため、遊び始めるハードルが低いです。7歳のお子さんでも知っている料理名が出てくることが多く、「チャー…ハン!」「ラ…ーメン!」といった具合にカードを出しながら叫ぶ楽しさにすぐに引き込まれるでしょう。家族で遊ぶ際には、最初にどんな料理名の組み合わせがあるかを親がいくつか教えてあげると、お子さんもコツをつかみやすいです。ゲーム中は思わず大きな声が出て大盛り上がり!早く出そうと焦って間違ったカードを出してしまったり、みんなが同時にカードを出そうとして笑いが起きたりと、ホームパーティーさながらの賑やかさです。短時間で決着がつくので「もう一回!」と何度も遊べますし、テンポの良いゲームを通じて**瞬発力や語彙(料理の名前)**も身につきます。親子でプレイすれば、「ぼく餃子大好き!」「じゃあ次は餃子狙って出してみよう!」なんて会話も生まれて、食べ物の話題にまで広がるかもしれませんね。
アクション系のおすすめゲーム
アクション系のゲームは、体を使ったり素早い反応が求められたりする、動きのあるボードゲームです。お子さんはエネルギッシュに体と頭を働かせるのが大好き。ルールよりも直感や反射神経がものを言うゲームも多いので、大人も子どもも関係なく本気になって楽しめます。笑い声や歓声が絶えないアクティブなゲームで、家族の絆も深まりそうです。
ドブル
ドブルは、丸いカードに描かれたイラストを見つける速さを競うパーティーゲームです。カードには可愛い動物や形、乗り物など色々な絵が描かれており、任意の2枚のカードを比べると必ず1つだけ共通する絵柄があります。この仕組みを使って遊ぶゲームで、一例を挙げると「場にめくられたカードと手持ちカードの共通する絵を誰よりも早く見つけて宣言し、自分のカードを場に出す」というルール(スピード勝負の神経衰弱のような感じ)で進行します。例えば場のカードに「ネコ」の絵があり、自分のカードにも同じ「ネコ」が描かれていたら、いち早く「ネコ!」と叫んでカードを出す、といった具合です。ゲームモードはいくつかあり、手札を先に無くした人が勝ちになるものや、逆に場のカードをどんどん集めていくものなど様々ですが、いずれもやることは「同じ絵を素早く探すだけ」なのでルールはとても簡単です。
絵を探すだけとはいえ、いざ始まると大人でもアタフタしてしまうほど白熱します。小さなお子さんでも視覚的に理解できるゲームなので、7歳でも十分戦力になれますし、言葉がまだおぼつかない弟妹が一緒にカードを見て指さすだけでも参加できたりします。家族で遊ぶときは、「これ知ってる?」「うさぎさんいたね!」などとカードの絵柄について話しながらやると、それだけで会話が広がって楽しいです。ルール上は競争ですが、慣れないうちは親子で一緒に1枚のカードを見て探してみる協力プレイにしてもOK。そうすればお子さんもコツをつかみやすく、「次はひとりでやってみる!」とチャレンジ精神も芽生えます。ドブルは持ち運びもしやすいカードゲームなので、旅行先や外出先でもサッと遊べて便利!
おばけキャッチ
おばけキャッチは、テーブルの上に並べた5つのアイテム(白いおばけ、青い本、赤い椅子、緑のビン、灰色のねずみなど)とカードを使った、スピード反射ゲームです。カードにはこれらのアイテムが2つ描かれていますが、色と形が一致しているとは限らないのがミソです。ゲームが始まったらカードを1枚めくり、全員でそのカードに注目します。例えばカードに「赤いおばけ」と「青いビン」の絵が描かれていたとします。この場合、実際のアイテムには「赤いおばけ」も「青いビン」も存在しませんね。そこで考えるべきは、「カードに描かれていない色と形は何か?」ということです。カードに描かれていないのは「白」や「緑」などの色、そして「本」「椅子」などの形ですから、それらから導き出される正解のアイテムは…ずばり「白いおばけ」!といった具合に、瞬時に正解のコマをつかみ取った人が勝者となります。一方、もしカードに「灰色のねずみ」と「青い本」の絵が描かれていたら、絵の中に色も形も完全に一致するアイテム(灰色のねずみ)があるケースです。このときはシンプルに、描かれているとおりの「灰色のねずみ」のコマを素早く取った人がポイントを得ます。こうした2パターンのどちらかを瞬時に判断し、正しいアイテムを素早くキャッチするのがおばけキャッチの醍醐味です。
説明だけ聞くと少しややこしく感じるかもしれませんが、実際にカードとコマを目の前にするとお子さんでもすぐに理解できます。視覚的な判断力と反射神経をフル活用するゲームで、子どもは驚くほどの速さでコマをつかみ取ることも!
もし最初は難しければ、カードをめくる係をお子さんに任せて、大人同士で競う様子を見せてあげるのも一つの方法です。「なんだか面白そう!」と感じたら、お子さんもきっと交ざりたくなってくれるはず。ゲームに慣れてきたらいつの間にか子どもの方が反射神経が良くなっていて、お父さんお母さんが歯が立たない…なんてこともあり得ますよ。短時間で盛り上がれるので、ちょっとした空き時間にも遊べますし、パーティーゲームとしても優秀です。
バウンス・オフ
バウンス・オフは、ボードゲームというよりパーティーゲームに近い、身体を使ったアクション系ゲームです。付属の専用トレイ(穴の開いた格子状のボード)と複数のピンポン玉を使って遊びます。ルールはとても単純で、カードに描かれたお題の模様(並べ方)になるように、ピンポン玉をトレイのマスにバウンドさせて入れるだけ。プレイヤーは2色のボールに分かれて対戦し、交互に1個ずつ玉を机にバウンドさせてトレイに投げ入れていきます。例えばカードに「四角形の形にボールを配置せよ!」とあれば、自分の担当カラーのボールで四角形の模様をいち早く作れるよう狙って入れていきます。相手も同じトレイにどんどん玉を入れてくるので、お互いに相手のボールを邪魔し合ったり、あるいは偶然相手の手助けをしてしまったりとハプニング続出!先にお題の形を完成させた方が勝ちとなります。
このゲームはルール説明より実践あるのみ!ピョンピョンとはねるボールに子どもは大喜びで、まるで室内でミニスポーツをしているような感覚です。7歳のお子さんでもボールを投げ入れる動作は簡単にできますし、多少コントロールが雑でも運が良ければ狙ったところに入るので、運と実力がちょうど良く混ざったゲームバランスになっています。家族で遊ぶときは、親子でペアを組んで協力プレイをするのもおすすめです。「せーの!」で同時にボールを投げてみたり、「次はここを狙おう」と相談したりと、チームワークが盛り上がります。勝っても負けても「もう一回!」と言いたくなる中毒性があり、体を動かすのでゲームばかりでも健康的!? ボールを投げ入れる際に力みすぎて変な方向に飛んでしまったりするハプニングも含めて笑い合える、とにかく場が盛り上がるアクションゲームです。
様々なオリジナルゲームを企画・開発しています。