近年、ボードゲームが再び注目を集めています。特に若者の間での人気が高まり、家族や友人とのコミュニケーションの一環として取り入れられる場面が増えてきました。
その背景には、デジタルな娯楽が増える一方で、手軽に始められ、面白さを実感できるアナログな遊びの魅力が再評価されていることが挙げられます。ここでは、ボードゲームの流行の理由や、その魅力について解説します。
ボードゲームカフェが流行している
ボードゲームカフェが全国的に増加しています。カフェで提供される数々のボードゲームを、飲み物や軽食と共に楽しむことができるため、初心者からベテランまで幅広い層に人気があります。
ボードゲームカフェでは、自宅ではなかなか集めにくい多くの種類のゲームを気軽に体験でき、初めてのゲームでも店員がルール説明をしてくれることが多いです。
このようなカフェは、他の人との交流の場としても活用され、見知らぬ人と自然に会話が生まれることがよくあります。普段あまり会話しない相手とも、ボードゲームを通じて楽しい時間を共有できる点が、カフェの人気を後押ししている要因の一つです。
SNS映えするゲームも増えている
現代の若者がボードゲームに注目する理由の一つに、SNS映えするデザインやルールがシンプルで、視覚的に楽しめるゲームが増えている点が挙げられます。
ボードゲームの中には、色鮮やかでおしゃれなアートワークやユニークなコンポーネントを持つものがあり、プレイするだけでなく、写真を撮ってSNSでシェアすることも楽しまれています。
特にInstagramやXでは、ゲームのプレイシーンやボード上の美しいビジュアルが多く投稿され、他のユーザーからの関心を引きやすいです。そのため、ゲームの内容だけでなく、デザイン性やコンセプトが際立ったゲームが、若い層を中心に人気を博しています。
コミュニケーションツールとしてビジネスでも注目
ボードゲームは、今や単なる娯楽を超え、ビジネスの現場でもコミュニケーションツールとして注目されています。特に、チームビルディングや問題解決力を高めるツールとしての利用が増えており、実際に企業の研修や会議で取り入れられるケースも多くなっています。
ゲームを通じて、参加者が自然に協力したり、競争心を持ちながらも互いを理解し合ったりすることができ、緊張感のある場面でも円滑なコミュニケーションが生まれます。
また、複雑な会議やディスカッションの場で、ゲームを挟むことでリラックスした雰囲気が生まれ、創造性が促進されるという効果も期待されています。
コンパクトで運びやすくルールも覚えやすい初心者向けボードゲーム3選
ここでは、初心者でもすぐに楽しめる、コンパクトでルールが簡単なボードゲームを3つ紹介します。どれも短時間で遊べ、持ち運びもしやすいので、ボードゲームを初めてプレイする方にもおすすめです。
ito
itoは、カードに描かれた数値を使い、他のプレイヤーと協力してミッションを達成していくゲームです。
カードの数値を大まかに予想しながら、プレイヤー全員でその大小を並べ替えていく過程が楽しさの鍵です。ルールは非常にシンプルで、コミュニケーションが自然と生まれるため、初めて会う人ともすぐに打ち解けることができます。また、ゲームに時間制限がないため、プレイヤーのペースに合わせて気軽に進められる点も魅力です。
参考:ito – ArclightGames Official
海底探検
次に紹介する海底探検は、海の底に眠る宝物を回収することが目的のゲームです。プレイヤーは潜水艦から出発し、深海へとダイブしていきますが、酸素が限られているため、どこまで潜るかを戦略的に考える必要があります。
酸素がなくなる前に戻るか、リスクを冒してさらに深く潜るかの駆け引きが、このゲームの魅力です。ルールは簡単ながら、スリルと戦略性を楽しめるため、家族や友人とわいわい遊ぶのにぴったりです。
TEN
TENは、車のナンバープレートの数字を使って「10」を作るゲームにインスパイアされた頭脳対戦型ボードゲームです。
このゲームは、数字カードや演算子カードを使い、手持ちのカードの組み合わせで10を作り出すことを目指します。「1枚引いて1枚捨てる」を繰り返して4ケタの数字で10を作る『TEN』を目指していき、手持ちのカードで10を作る計算式が完成すると、『TEN』と宣言し、スコアを集めて勝利します。
一見シンプルな計算ゲームに見えますが、持ち札の組み合わせ次第で数多くのパターンで10を作ることができるので、1ゲームの所要時間はおよそ10分程度ですが、中毒性が高くてついつい何度もプレイしてしまうほど魅力的なゲームです。
参考:TEN|算数を駆使して遊ぶ、頭が良くなる軽ゲーム【商品紹介】