ボードゲームを作る仕事とは?13の職種・なり方・必要スキルを現役クリエイターが解説【2026年版】

#お役立ち2026/06/17
ボードゲームを作る仕事とは?13の職種・なり方・必要スキルを現役クリエイターが解説【2026年版】

「ボードゲームを作る仕事に就きたい」「ゲームデザイナーってどうやってなるの?」。ボードゲーム市場が広がる中で、作り手を目指す人が増えています。でも、ひと口に「ボードゲームを作る仕事」といっても、その中には驚くほど多くの職種が関わっています。

この記事では、実際にボードゲームを企画・制作している現役京大院生のクリエイター集団「京大ボドゲ製作所」が、ボードゲーム制作に関わる13の職種と必要なスキル、クリエイターになる4つのルート、必要な適性、よくある質問までをまとめて解説します。これからこの世界を目指す人の最初の地図になれば嬉しいです。

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ボードゲームを作る仕事とは

ボードゲームは、たった一人で完成するものではありません。ルールを考える人、絵を描く人、箱をデザインする人、印刷を手配する人、売る人。1つの製品の裏側には、専門の異なる多くの人の仕事が積み重なっています。

近年はアナログゲーム市場の拡大とともに、企業のメーカー勤務だけでなく、フリーランスのデザイナーや、ゲームマーケットを舞台にした同人制作など、関わり方も多様になっています。まずは「どんな職種があるのか」を知ることが、作り手への第一歩です。

ボードゲーム制作に関わる13の職種

ボードゲーム制作の現場には、大きく分けて次の13の職種があります。それぞれの役割と必要なスキル、向いている関わり方を見ていきましょう。

ディレクター

主な仕事:制作全体の方向性を決め、各担当をまとめる現場の責任者

必要なスキル:統率力・判断力・全体を見る視野 / 向いている関わり方:企業・チーム制作

プロデューサー

主な仕事:予算・スケジュール・販売戦略など企画を成立させる責任者

必要なスキル:企画力・予算管理・交渉力 / 向いている関わり方:企業・チーム制作

ゲームデザイナー

主な仕事:ルールやゲームの仕組みを設計し、テストを重ねて調整する中核

必要なスキル:論理的思考・発想力・分析力 / 向いている関わり方:企業・フリー両方

ビジュアルデザイナー

主な仕事:箱やボード、カードの見た目・レイアウトをデザインする

必要なスキル:グラフィックデザイン・配色・DTP / 向いている関わり方:企業・フリー両方

イラストレーター

主な仕事:キャラクターや世界観のイラストを描く

必要なスキル:画力・世界観表現・締切管理 / 向いている関わり方:フリー・外注が多い

シナリオライター

主な仕事:マーダーミステリーや世界観もののストーリーを書く

必要なスキル:文章力・構成力・伏線設計 / 向いている関わり方:フリー・外注が多い

コンポーネント設計

主な仕事:コマ・カード・トークンなど構成物の仕様や素材を決める

必要なスキル:設計力・素材知識・コスト感覚 / 向いている関わり方:企業・チーム制作

テストプレイヤー

主な仕事:実際に遊んでバランスや分かりにくさを検証し改善点を出す

必要なスキル:観察力・言語化力・ゲーム経験 / 向いている関わり方:企業・ボランティア両方

営業

主な仕事:ショップや問屋に商品を卸し、取扱を広げる

必要なスキル:コミュニケーション力・提案力 / 向いている関わり方:企業勤め

マーケティング

主な仕事:宣伝・SNS運用・プロモーション戦略を立てる

必要なスキル:分析力・SNS運用・企画力 / 向いている関わり方:企業・フリー両方

DTP・印刷担当

主な仕事:印刷データを整え、印刷所とやり取りして製品化する

必要なスキル:DTPソフト・印刷知識・正確さ / 向いている関わり方:企業・外注が多い

カスタマーサポート

主な仕事:ルール質問や不良品対応などユーザー対応を行う

必要なスキル:対応力・商品知識・丁寧さ / 向いている関わり方:企業勤め

経理・バックオフィス

主な仕事:売上管理や経費精算など制作活動を支える事務

必要なスキル:数字管理・正確さ・実務知識 / 向いている関わり方:企業勤め

ボードゲーム制作の職種 比較表

13の職種を、主な仕事・必要なスキル・向いている関わり方で一覧にまとめました。自分の強みや興味に近い職種を探してみてください。

職種

主な仕事

必要なスキル

向いてる関わり方

ディレクター

制作全体の方向性を決め、各担当をまとめる現場の責任者

統率力・判断力・全体を見る視野

企業・チーム制作

プロデューサー

予算・スケジュール・販売戦略など企画を成立させる責任者

企画力・予算管理・交渉力

企業・チーム制作

ゲームデザイナー

ルールやゲームの仕組みを設計し、テストを重ねて調整する中核

論理的思考・発想力・分析力

企業・フリー両方

ビジュアルデザイナー

箱やボード、カードの見た目・レイアウトをデザインする

グラフィックデザイン・配色・DTP

企業・フリー両方

イラストレーター

キャラクターや世界観のイラストを描く

画力・世界観表現・締切管理

フリー・外注が多い

シナリオライター

マーダーミステリーや世界観もののストーリーを書く

文章力・構成力・伏線設計

フリー・外注が多い

コンポーネント設計

コマ・カード・トークンなど構成物の仕様や素材を決める

設計力・素材知識・コスト感覚

企業・チーム制作

テストプレイヤー

実際に遊んでバランスや分かりにくさを検証し改善点を出す

観察力・言語化力・ゲーム経験

企業・ボランティア両方

営業

ショップや問屋に商品を卸し、取扱を広げる

コミュニケーション力・提案力

企業勤め

マーケティング

宣伝・SNS運用・プロモーション戦略を立てる

分析力・SNS運用・企画力

企業・フリー両方

DTP・印刷担当

印刷データを整え、印刷所とやり取りして製品化する

DTPソフト・印刷知識・正確さ

企業・外注が多い

カスタマーサポート

ルール質問や不良品対応などユーザー対応を行う

対応力・商品知識・丁寧さ

企業勤め

経理・バックオフィス

売上管理や経費精算など制作活動を支える事務

数字管理・正確さ・実務知識

企業勤め

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ボードゲームクリエイターになる4つのルート

「作る側」になる道は一つではありません。代表的な4つのルートを紹介します。

① ボードゲームメーカー・ゲーム会社に就職する

アナログゲームのメーカーや玩具会社に就職し、デザイナー・営業・マーケティングなどの職種で関わるルート。安定した環境でチーム制作を学べます。求人は多くないため、後述の同人制作などで実績を作っておくと有利です。

② 同人・ゲームマーケットから始める

日本最大のアナログゲームイベント「ゲームマーケット」に自作ゲームを出展し、作り手として活動を始めるルート。学生や社会人が副業・趣味から始めやすく、京大ボドゲ製作所もこのスタイルで活動しています。まず1作を完成させる経験が何よりの財産になります。

③ 専門スクール・大学で学ぶ

ゲームデザインやグラフィック、シナリオなどを専門に学べるスクールや学部で基礎を身につけるルート。イラストやDTPなど専門スキルが必要な職種を目指す場合に有効です。

④ 副業・趣味から少しずつ広げる

本業を続けながら、テストプレイヤーやイラストの外注、SNSでの発信などから関わり始めるルート。リスクが低く、自分に合う職種を見極めながらステップアップできます。

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ボードゲームを作る仕事に必要なスキル・適性

職種によって求められる力は違いますが、作り手に共通して役立つ素養があります。

1. 「なぜ面白いのか」を言語化する力。ゲームの面白さや課題を言葉で説明できる力は、デザイナーにもテストプレイヤーにも欠かせません。

2. たくさん遊んだ経験。多くのゲームに触れた経験は、発想やバランス感覚の土台になります。好きを突き詰めることが強みになります。

3. 完成させ、人に届ける行動力。アイデアより「形にして世に出す」ことが何より難しく、価値があります。小さくても一度完成させた経験が道を開きます。

特別な資格は必要ありません。文系・理系も、絵が描ける描けないも問いません。自分の強みを活かせる職種が、必ずどこかにあります。

現役クリエイターのリアル|京大ボドゲ製作所の場合

京大ボドゲ製作所は、「遊びから知る、楽しく学ぶ」をコンセプトに、現役の京大院生が学び×ボードゲームを企画・開発しているクリエイター集団です。ゲームデザイン、イラスト、テストプレイ、販売まで、メンバーがそれぞれの強みを持ち寄って1作ずつ形にしています。

私たちもまた、ゲームマーケットへの出展から活動を始めました。どうやってこのチームが生まれたのかは、京大ボドゲ製作所 結成までのお話にまとめています。作り手のリアルな出発点として、これから目指す人の参考になれば嬉しいです。

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まずは「作り手目線」でゲームを遊んでみよう

作る側を目指すなら、完成度の高いゲームを「なぜ面白いのか」という作り手の目線で分解して遊ぶのが一番の勉強になります。京大ボドゲ製作所が実際に作ったゲームは、学びをテーマに設計の意図がはっきりしているので、構造を読み解く教材としてもおすすめです。

TEN(テン)|四則演算カードゲーム

価格:2,000円 / プレイ人数:2〜4人 / 入手先:京大ボドゲ製作所 公式ストア

シンプルなルールで計算力が鍛えられる、学び系ゲームの設計のお手本。「簡単なのに奥深い」をどう作るかが詰まっています。

TENを公式ストアで見る

株トレ|株式投資シミュレーション

価格:5,000円 / プレイ人数:2〜6人 / 入手先:京大ボドゲ製作所 公式ストア

投資の仕組みを遊びながら体験できる、テーマと学びを両立させた一作。題材をどうゲームに落とし込むかの好例です。

株トレを公式ストアで見る

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よくある質問(FAQ)

Q. 未経験でもボードゲームを作る仕事に就ける?

就けます。同人・ゲームマーケットから始めて実績を作る人が多く、未経験から作り手になった例はたくさんあります。まず1作を完成させることが近道です。

Q. 文系で、絵が描けなくてもなれる?

問題ありません。ゲームデザイン・企画・テストプレイ・営業・マーケティングなど、絵を描かない職種が数多くあります。シナリオなら文章力が武器になります。

Q. 専業で食べていける?

専業デザイナーとして活動する人もいますが、副業や同人と並行する人も多いのが実情です。まずは副業・趣味から始め、少しずつ広げるのが現実的です。

Q. まず何から始めればいい?

好きなゲームをたくさん遊び、その面白さを言葉にしてみること。そして、ルールが簡単でいいので自作ゲームを1つ完成させてみることです。

Q. 必要な資格はある?

特別な資格は不要です。職種によってはDTPソフトやイラストのスキルが役立ちますが、資格よりも「作って届けた経験」が評価されます。

Q. 学生のうちにできることは?

サークルや仲間とゲームを作ってゲームマーケットに出すのが最高の経験になります。京大ボドゲ製作所も学生の活動から始まりました。

まとめ|ボードゲームを作る仕事は、想像よりずっと幅広い

ボードゲームを作る仕事には、デザイナーだけでなく、イラスト・シナリオ・営業・マーケティングなど13もの職種が関わっています。自分の強みを活かせる入り口は必ずあります。

なり方も、メーカー就職・同人・スクール・副業と多様です。大切なのは、たくさん遊び、面白さを言葉にし、小さくても1作を完成させて世に出すこと。その一歩が、作り手への道を開きます。

まずは作り手目線でゲームを遊ぶことから。京大院生が学びのために作ったゲームを、公式ストアでのぞいてみてください。

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