マーダーミステリー(マダミス)って気になるけど、ちょっと難しそう…そんなふうに思っていませんか?
この記事では、ラビットホールに通ったり、家で友達と遊んできた“マダミス中級者”の視点から、初心者でも安心して楽しめるポイントをまとめました。これを読めば初めての方でもスムーズにプレイできると思います!
マーダーミステリーってどんなゲーム?
マーダーミステリーは、プレイヤーが物語の登場人物の一人となり、事件の真相を探りながら物語を進めていく“体験型推理ゲーム”です。
犯人役もプレイヤーの中にいて、全員が自分の秘密や目的を抱えながらゲームが進行します。結末はプレイヤーの会話と推理で変わるため、毎回違うドラマが生まれるのが魅力です。
プレイの基本的な流れ
キャラクターシートを読む
ゲーム開始前に、自分が担当するキャラクターの情報(背景、性格、目的、秘密)が書かれたシートを読み込みます。物語に入る準備として、この段階でキャラクターの立場や目的を把握することが大切です。
探索・情報収集フェーズ
キャラクター同士で会話したり、シナリオに応じて開示される情報を確認したりしながら、事件や登場人物に関する手がかりを集めます。どんな情報があり、誰がどのように関わっているのかを整理していく時間です。
推理・議論フェーズ
集めた情報をもとに、全員で事件の真相について話し合います。怪しい点や気になる行動を共有しながら、物語の核心に近づいていきます。参加者全員が議論に加わり、物語を形づくる、マダミスの醍醐味ともいえるフェーズです。
投票・エンディング
最後に投票を行い、誰が犯人か、どの結末が正しいかを選びます。その後、真相が明かされ、物語はエンディングを迎えます。どのような展開になったかを振り返ることで、物語全体がひとつの体験として完成していきます。
初心者が知っておくと安心な心構え
うまく推理できなくても全然OK
初めてだと情報整理が難しく、「何を言えばいいかわからない」と感じることもあります。でも大丈夫。
マダミスは推理力より“物語を楽しむ気持ち”のほうが大切です。犯人を当てられなくても全く問題ありませんし、経験者でも外すことはよくあります。まずは雰囲気に慣れるつもりで臨みましょう!
キャラクターシートはしっかり読み込む
実際に遊んでいて一番大事だと感じるのはキャラクターシートを丁寧に読むことです。背景や目的を理解していないと、どんな行動を取ればいいか分からなくなり、会話中に困ることが多いです。
ポイントは以下の3つです。
- 目的(何を達成したいか)を明確にする
- 言っていい情報/言えない情報を把握する
- 登場人物同士の関係図を押さえる
読み込む時間が短かったり、流し読みで始めてしまうと「話が噛み合わない」「自分だけ状況が分からない」ということが起こりやすいので、ここだけはちょっと頑張るとプレイが一気に楽しくなりますよ。
必ずしも役になりきる必要はない
キャラクターになりきるロールプレイも楽しいですが、初心者が無理してやる必要はありません。雰囲気だけ軽く寄せておけば十分ですし、普段どおりの話し方でも全く問題ありません。
「キャラ設定通りに話さなきゃ…」と緊張するよりも、自分のペースで会話する方が結果的にスムーズです。
秘密を言いすぎない/隠しすぎない
キャラにはたいてい秘密がありますが、全部隠してしまうと議論が進まず、逆に全部話してしまうと目的が達成できないこともあります。
まずは“言ってもいい情報だけ出してみる”くらいでOKです。だんだん慣れてくると「出すタイミング」や「どこまで伝えるか」も判断できるようになります。
とにかく楽しんだら勝ち
マーダーミステリーは“犯人を当てるゲーム”であると同時に、“参加者全員で物語を作る遊び”でもあります。うまく話せなかったり、推理を外したりしても、それがその場限りのドラマや空気感を生み、体験としての面白さにつながります。大事なのは、キャラクターとしてその時間をどう生きるか、みんなで紡ぐ物語をどう楽しむかという部分です。
犯人を当てることはもちろんゲームの目標のひとつですが、それ以上に「その物語の一員として関わる体験そのもの」がマダミスの魅力です。緊張せず、肩の力を抜いて、自分のペースで参加してみてくださいね。
施設で遊ぶ場合の参加方法
予約をする
まずは店舗の予約ページから希望日時を選びます。公演ごとに必要人数や難易度が異なるため、初めての場合は「初心者向け」「短時間シナリオ」などの記載がある公演を選ぶと安心です。
予約完了後は、当日の集合時間と場所を確認しておきましょう。
当日、受付をする
店舗に着いたら受付を行い、参加する公演名を伝えます。初めてであることを伝えると、スタッフが流れや注意点を簡単に説明してくれることが多いです。受付後は開始時間まで待機します。
公演前の説明を受ける
開始時刻になるとスタッフ(GM)が案内してくれます。公演の流れ、注意事項、キャラクターシートの読み方などを丁寧に説明してくれるので、初参加でも問題ありません。不安な点があればこのタイミングで質問できます。
他の参加者と一緒にプレイする
公演型のマダミスは、知らない人同士で遊ぶことも一般的です。ただし、同じ目的で集まった参加者なので雰囲気は自然と和やかになりやすく、会話も盛り上がります。初対面でも協力・推理しながら物語を進めるのが魅力の一つです。
服装・持ち物
特別な準備は不要ですが、メモを取りたい人は筆記用具を持っていくと便利です。服装は普段着で問題なく、動きやすい格好であればOKです。
家で友達と遊びたい場合
パッケージ版を購入する
家庭で遊べるマーダーミステリー作品は、Amazonやボードゲームショップで入手できます。ただし、中には“推理系ボードゲーム”寄りのものも含まれているため、購入前に内容を確認しておくと安心です。
また、多くのマダミスは一度遊ぶとネタバレになるため、同じメンバーでのリプレイは基本的にできません。遊ぶ人数やジャンル、プレイ時間など、自分たちの環境に合う作品をよく吟味して選びましょう。
ダウンロード型のシナリオを使う
BOOTHなどではPDF形式のシナリオを購入できます。
低価格の作品も多いので、試しに遊んでみたいときや友人同士で集まるときに向いています。ただし、こちらも1回きりの体験型である点は同じなので、人数やプレイ時間を事前に確認して選ぶのが良いでしょう。
参考:マダミスに関する人気の同人グッズ2718点を通販できる! – BOOTH
オンラインで遊ぶ
オンラインでは、Discordとココフォリアなどを使う形式が一般的で、距離を気にせず友人と集まれるのがメリットです。通話と画面共有だけで進行できるものも多く、準備のしやすさも魅力です。
また、スマホ1つで遊べるUZU(ウズ)というアプリもあります。筆者も使ったことがありますが、募集・通話・進行がアプリ内で完結していてとても使いやすかったです!
初心者におすすめのシナリオ
家で遊ぶなら
何度だって青い月に火を灯した(グループSNE/cosaic)
マフィア・ファミリーを舞台にした箱入りマーダーミステリー。GM不要(任意)で、6〜7人・プレイ時間は約3時間。テキスト量はしっかりありますが、ルールは素直で「最初の箱マダミス」としてよく名前が挙がるシリーズ作品です。
参考:Group SNE | 製品情報 | 何度だって青い月に火を灯した
オンラインで遊ぶなら
宇宙船ニル・ノート号の残響(とりえもすたぶ)
宇宙船を舞台にしたオンライン専用シナリオ。GM+3人・1〜2時間程度とコンパクトで、Discordとココフォリアがあれば遊べます。少人数で「まずはオンラインで試してみたい」グループにぴったりです。
参考:宇宙船ニル・ノート号の残響【マーダーミステリー】 – とりえもすたぶ – BOOTH
ボドゲを作っています
様々なオリジナルゲームを企画・開発。






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