集めて楽しい、遊んで楽しい、多くの人を虜にするトレーディングカードゲーム。様々なゲームが現在展開されていますが、最も人気なカードゲームは何なのでしょうか。
今回は日本における2024年度のTCG売上を元に、トレーディングカードゲームの人気ランキングを紹介します。
2024年のTCG売上ランキングトップ5
1位・ポケモンカードゲーム
2024年度のTCG売上ランキング1位はポケモンカードゲームでした。日本国内における2024年度の売上は約1,200億円に達し、市場全体の約4割を占める圧倒的なシェアを誇っています。前年(2023年度)の売上記録1337億円と比べると若干減少したものの、それでも後続の2位以下を大きく引き離す規模で、国内で群を抜いて人気のカードゲームです。
ポケモンカードゲームは1996年に販売開始され、日本のTCGブームの火付け役となった存在です。YouTubeなどを活用した販売戦術により2018年頃にブームが再燃し、近年も高い人気を維持しています。その人気の凄まじさは衰え知らずで、一時はカードの高額転売が社会問題となるほどでした。2024年も依然として入手困難な商品が出るほど人気が続いており、まさに日本のTCG市場を牽引する存在です。
参考:m-create.com
2位・遊戯王OCGデュエルモンスターズ
2位は遊戯王OCGデュエルモンスターズです。週刊少年ジャンプ連載の漫画「遊☆戯☆王」に登場する架空のカードゲームを原作として1999年より製品展開が始まりました。2024年度の売上はおよそ500億円規模と推定され、前年(471億円)から引き続き堅調な実績を維持しています。原作漫画の終了後やアニメシリーズ完結後も根強い人気を誇り、日本を代表する長寿カードゲームの一つです。
遊戯王OCGは「世界で最も売れたTCG」としてギネス世界記録にも認定されています。2021年時点で累計350億枚以上のカードが販売されており、世界中で愛され続けているシリーズです。長年にわたり培われたゲーム性で、多くのプレイヤーを魅了し続けています。
参考:threads.com
3位・ワンピースカードゲーム
3位に躍進したのはワンピースカードゲームです。週刊少年ジャンプの看板漫画『ONE PIECE』を題材としたTCGで、2024年度の売上は約400億円に達しました。前年度(265億円)の約1.5倍にも及ぶ大幅な売上増加となっており、新規参入のカードゲームとして異例の勢いです。ついにデュエルマスターズを抜いて国内売上3位に食い込むなど、その成長ぶりは特筆すべきものがありますね。
ワンピースカードゲームはバンダイより2022年7月に販売開始された比較的新しいタイトルです。他の人気カードゲームに比べ歴史は浅いにもかかわらず、発売からわずか2年程度で遊戯王やデュエルマスターズに迫る売上を記録しています。
その勢いは2024年も衰えず、依然としてカードショップで品薄になる商品も出るほどの人気ぶり。
参考:m-create.com
4位・デュエルマスターズ
4位はデュエルマスターズです。タカラトミーから発売されているカードゲームで、月刊コロコロコミック連載の漫画や長年続くアニメとも深く連動した国産TCGシリーズです。2024年度の売上は約300億円台と推定され、前年(289億円)から成長を続けています。2002年の発売以来、長らく遊戯王OCGとともに「二大カードゲーム」として親しまれてきた存在であり、20年以上経った現在も多くのユーザーを抱えています。
小中学生にも遊びやすい演出・ストーリー展開で人気を維持してきました。2024年も新弾発売や大会イベントを通じてファン層を盛り上げており、今なお国内TCG市場の重要な柱の一つですね。
参考:kai-you.net
5位・ヴァイスシュヴァルツ
5位はヴァイスシュヴァルツです。ブシロードから発売されているカードゲームで、様々なアニメやゲームのキャラクターが作品の垣根を越えて多数参戦するクロスオーバー性が特徴のTCGです。2024年度の売上は約140億円前後と見られ、前年(139億円)と同程度の水準を維持しました。
2008年からシリーズ展開されており、「SPY×FAMILY」「葬送のフリーレン」など人気タイトルを含め参戦作品数は150以上にのぼります。旬の作品が次々とカード化されることから幅広い層のユーザーを獲得しており、2020年代のTCGブームにおいてもしっかり存在感を示しています。
ヴァイスシュヴァルツは各参加作品のファン同士で対戦やコレクションを楽しめる点が魅力です。作品愛を語り合いながら遊べるため、普段カードゲームに馴染みのない層にも受け入れられてきました。参戦タイトルのラインナップは年々更新され、2024年も新たな人気アニメ・ゲーム作品とのコラボカードが発売されていますよ。
世界で最も人気なTCGは?
世界で最も人気のあるTCGはどのタイトルなのでしょうか。日本国内の売上ランキング上位は上記の通りですが、世界規模で見た場合の有力候補の一つがマジック:ザ・ギャザリング(MTG)です。1993年に発売された世界初のトレーディングカードゲームで、30年以上経った今なお世界中で根強い人気を誇っています。「最もよく遊ばれているトレーディングカードゲーム」としてギネス世界記録にも認定されており、そのプレイヤー人口は全世界で2000万人以上とも言われます。
日本国内においてMTGは2024年度の売上ランキングではトップ5に入っていません(2023年度は6位で約53億円の売上でした。しかしグローバルでは競技イベントやコミュニティが非常に活発で、長年培われたカードプールと戦略性の高さから「世界標準のTCG」と評価されています。デュエルマスターズがMTGを基に開発されたことからも分かる通り、その影響力は計り知れません。世界規模で見ると、マジック:ザ・ギャザリングは依然として最も多く遊ばれているTCGシリーズの筆頭と言えるでしょう。
まとめ
今回は2024年度のトレーディングカードゲーム売上データをもとに、人気ランキングトップ5を紹介しました。ポケモンカードゲームの独走状態が続き、長年の定番である遊戯王OCGやデュエルマスターズも堅調でした。その中で、発売から間もないワンピースカードゲームが売上3位に躍進したのは特筆すべき出来事ですね。
カードゲーム市場は拡大を続けていますので、自分のお気に入りのタイトルを見つけてぜひ楽しんでみてください。
参考:m-create.com
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