「マダミスとは何ですか?」と聞かれて、すぐに答えられる人はまだ多くありません。マダミスとは「マーダーミステリー」の略称で、参加者一人ひとりが物語の登場人物になりきり、会話と推理だけで殺人事件の犯人を突き止めていく体験型の推理ゲームのことです。中国で爆発的に流行した後に日本へ上陸し、いまではボードゲームカフェの定番ジャンルとして定着しました。
この記事では、マダミスとは何かという定義から、当日の進行8フェーズ、GM・ハンドアウトといった専門用語、人狼やTRPGとの違い、そして初心者が最初に手を出すべき市販パッケージ8作品までを、京大ボドゲ製作所がまとめて解説します。読み終わるころには、マダミスの予約ページを開いても迷わない状態になっているはずです。
マダミスとは?マーダーミステリーの意味を30秒で理解する
マダミスは「マーダーミステリー」の略称
マダミスとは、英語の Murder Mystery(マーダーミステリー)を日本語の会話向けに縮めた通称です。プレイヤーは事件の関係者となり、自分だけが知る秘密を抱えたまま議論に参加します。犯人役に割り当てられた人は正体を隠し通し、それ以外の人は真相を暴くという、正体隠匿と推理が同時に走る構造が最大の特徴です。
正体隠匿・推理小説・ロールプレイの三重構造
マダミスの面白さは、3つの要素が同時に成立している点にあります。1つ目は誰かが嘘をついているという正体隠匿。2つ目は断片的な証拠を組み立てて真相にたどり着く推理小説的な快感。3つ目は自分のキャラクターとして発言し、感情を動かすロールプレイです。単なる犯人当てではなく、物語の当事者として結末を迎えるところまでが一つの体験になっています。
一度遊んだら二度と遊べない「一度きりの体験」
マダミスは真相を知った瞬間にそのシナリオの体験価値が失われます。そのため同じ作品を同じ人が再プレイすることは基本的にできません。この再プレイ不可という性質があるからこそ、コミュニティ全体でネタバレ厳禁が徹底されています。SNSに感想を書くときも、犯人や結末に触れない配慮が必須のマナーです。
中国での大流行から日本上陸までの歴史
原型は欧米のマーダーミステリーパーティー(ディナーパーティーの余興として犯人当てを行う遊び)にあります。これが2010年代後半に中国で「劇本殺」として商業化され、専門店が爆発的に増加しました。日本には2019年前後に本格上陸し、専門店・パッケージ販売・オンラインアプリの3ルートで広がって現在に至ります。
マダミスと人狼・TRPG・謎解きの違い
人狼との違いは「配役が全員バラバラ」なこと
人狼は村人と人狼という役職を持った人が複数いて、同じ役職なら勝利条件も同じです。一方マダミスは、登場人物ごとに名前も経歴も目的も違う個別のシナリオが割り当てられます。「犯人を当てる」以外に自分だけの個人ミッションが設定されていることも多く、勝ち方が人によって異なるのがマダミスの特徴です。
TRPGとの違いは「シナリオが最初から決まっている」こと
TRPGはGMがその場で状況を描写し、プレイヤーの行動でストーリーが分岐していきます。マダミスは事件が起きた後の世界からスタートし、真相そのものは開始時点で確定しています。プレイヤーが変えられるのは真相ではなく、それを暴けるかどうかと、自分の目的を達成できるかどうかです。ダイスを振る運要素も基本的にありません。
謎解き脱出ゲームとの違いは「敵はプレイヤー同士」であること
謎解き脱出ゲームは参加者全員が同じ目標に向かう完全協力型です。マダミスでは、少なくとも犯人役はあなたと利害が対立しています。全員が味方とは限らない、むしろ隣の人が嘘をついている前提で情報を精査する必要があるという点が決定的に違います。
一般的なボードゲームとの違いは「勝敗より物語」であること
通常のボードゲームは勝敗が体験の中心ですが、マダミスは犯人を外しても物語としては完結します。むしろ真相が明かされた瞬間に「そういうことだったのか」と全員で驚くエンディングと感想戦こそが本番だという声も多く、勝ち負けよりも読後感で評価されるジャンルです。
項目 | マダミス | 人狼 | TRPG | 謎解き脱出 |
|---|---|---|---|---|
配役 | 全員が別人物 | 役職ごとに同一 | 自作キャラ | 役割なし |
勝利条件 | 人によって異なる | 陣営で共通 | シナリオ次第 | 全員共通 |
物語 | 事件後から始まる | ほぼなし | その場で分岐 | 謎が主役 |
再プレイ | 不可 | 何度でも可 | 可 | 不可 |
所要時間 | 60〜300分 | 10〜30分 | 180分前後 | 60〜90分 |
マダミスの遊び方!当日の流れは8フェーズで進む
マダミスとは何かを言葉で理解しても、当日の流れがイメージできないと不安が残ります。作品や店舗によって細部は変わりますが、ほぼすべてのマダミスは次の8フェーズで進行します。
①GMによるルール説明
進行役であるGMが、そのシナリオ特有のルール、タイムテーブル、禁止事項を説明します。ハンドアウトの現物を他の人に見せてはいけない、カードの文言をそのまま読み上げてはいけない、といった細かい規定はここで共有されます。分からないことはこの段階で全部聞いておくのが鉄則です。
②配役の決定
登場人物の一覧が公開され、希望や抽選で配役を決めます。この時点では犯人が誰かは誰も知りません。自分が犯人役になるかどうかも、次のハンドアウトを読むまで分からない仕組みです。
③ハンドアウト(HO)の読み込み
自分のキャラクターの経歴、事件当日の行動、隠している秘密、達成すべき目的が書かれた資料を黙読します。ここがマダミスで最も集中力を要する時間です。分量は作品によって数千字から1万字を超えるものまであり、読み込みだけで20〜40分取る作品も珍しくありません。
④第1回全体議論
全員でテーブルを囲み、事件当日の行動を順番に申告していきます。ここでのアリバイ申告が後の推理の土台になります。犯人役は矛盾しない嘘をここで組み立てる必要があり、それ以外の人は誰の話がどこで食い違うかを記録しながら聞きます。
⑤調査フェーズと密談
現場に残された手がかりカードを引いたり、特定の相手と1対1で密談したりする時間です。密談は全体では言えない情報を交換する場で、誰と何を話したかが後半の駆け引きを大きく左右します。
⑥第2回全体議論
調査で得た情報を持ち寄り、再び全員で議論します。ここで嘘が崩れたり、想定外の人物関係が明らかになったりして一気に場が動きます。自分の個人ミッションを達成するための根回しを進めるのもこのタイミングです。
⑦犯人投票
議論を締め切り、全員が犯人だと思う人物に投票します。多数決で決まった結果がその卓の「答え」になります。犯人役は投票を逃げ切れれば勝ち、そうでなければ捕まったことになります。
⑧エンディングと感想戦
GMが真相を読み上げ、各キャラクターのその後が明かされます。そして最後に感想戦。「あの発言は嘘だったのか」「あそこで密談していれば結末が変わった」と語り合うこの時間こそ、マダミス経験者の多くが一番好きだと答えるパートです。
これだけ覚えればOK!マダミスの専門用語集
マダミスとは何かを調べていると、初見では意味の分からない略語が次々に出てきます。予約前に知っておくべき用語は次の6つだけです。
GM(ゲームマスター)
進行役のことです。ルール説明、時間管理、真相の解説を担当します。GM不要(GMレス)と書かれた作品は、プレイヤーの誰かが指定された文章を読み上げるだけで進行できるよう設計されているため、自宅で遊ぶならGMレス作品が圧倒的にラクです。
HO(ハンドアウト)
各プレイヤーに配られる個別のキャラクターシートです。経歴、事件当日の行動、秘密、目的が書かれています。HOの中身は絶対に他人に見せず、口頭で伝える範囲を自分で選ぶのがマダミスの基本動作です。
PL(プレイヤー)とPC(プレイヤーキャラクター)
PLは現実のあなた、PCはあなたが演じる登場人物のことです。「PCは知っているがPLは知らない情報」「PLは気づいたがPCは知らないはずの情報」を切り分けて発言するのがマナーとされ、この区別ができるだけで初心者らしさが一気に消えます。
密談
特定の相手とだけ行う個別の会話フェーズです。回数や時間に制限があるため、誰と話すかの選択そのものが戦略になります。密談で得た情報を全体議論で出すかどうかも自由です。
勝利条件・ミッション
マダミスには犯人当てとは別に、キャラクターごとの個人目標が設定されています。「特定の秘密を最後まで隠し通す」「ある人物の無実を証明する」など内容はさまざまで、犯人を外しても自分のミッションを達成できれば個人としては勝ちという作品も多くあります。
感想戦とネタバレ厳禁
エンディング後の振り返りが感想戦です。そして繰り返しになりますが、マダミスは再プレイ不可のジャンルなので、卓の外に真相を持ち出すのは重大なマナー違反にあたります。SNSに投稿する際は作品名と「楽しかった」程度に留めるのが暗黙のルールです。
マダミスを遊ぶ3つの方法
専門店・マダミスカフェでリアル体験する
最も没入感が高いのが専門店です。プロのGMが進行し、内装や小道具まで作り込まれた環境で遊べます。1人での申し込みも一般的で、初対面同士の卓が普通に成立するのがマダミス文化の特徴です。料金は平日3,000〜4,500円、休日4,000〜5,500円程度が相場になります。
市販パッケージを買って自宅で遊ぶ
箱を買えば何度でも(ただし別のメンバーとで)遊べるのがパッケージ版です。GM不要の作品を選べば、集まったその日にすぐ始められます。1本2,750〜6,600円程度で、専門店に4人で行く費用を考えれば圧倒的に安く済みます。
ボードゲームやマダミスの購入先については、こちらの記事で店舗・通販それぞれのメリットを比較しています。
ボードゲームはどこで買える?販売店・通販サイトの選び方
オンライン・アプリで気軽に参加する
自宅から音声通話ツールやマダミス専用アプリを使って参加する方法です。全国のプレイヤーとマッチングできるため、地方在住でも作品数に困りません。無料で遊べるシナリオも配布されており、まず雰囲気だけ知りたい人の入口として最適です。
遊び方 | 費用目安 | メリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
専門店・カフェ | 3,000〜5,500円/回 | 没入感が最高、GMが全部やってくれる | とにかく一度きちんと体験したい人 |
市販パッケージ | 2,750〜6,600円/箱 | 人数さえ揃えば安い、好きな時間に遊べる | 友人グループ・家族で遊びたい人 |
オンライン・アプリ | 無料〜3,000円 | 自宅から参加できる、作品数が多い | 近くに専門店がない人・まず試したい人 |
初心者が失敗しないマダミスの選び方5軸
①人数、まずは4〜6人用から
少人数すぎると1人あたりの情報量と責任が重く、大人数すぎると発言機会が減ります。初回は4〜6人用がバランスの良い選択です。2人や3人で遊びたい場合は専用設計の作品が必要なので、下の関連記事から選ぶのが確実です。
人数が決まっている場合は、こちらの記事で人数別のおすすめを詳しく紹介しています。
2人で遊べるおすすめマーダーミステリー
3人で遊べるおすすめマーダーミステリー
4人で遊べるおすすめマーダーミステリー
②プレイ時間、初回は60〜120分に収める
マダミスには4〜5時間の大作もありますが、初回でそれを選ぶと読み込み量に圧倒されます。まずは60〜120分の作品で一連の流れを体験し、感覚を掴んでから長編に挑むのが失敗しない順序です。
③難易度と情報量、ハンドアウトの分量を確認する
難易度は推理の複雑さよりも、読まなければならない文章の量で決まる面があります。販売ページに難易度表記(★の数など)がある作品は、必ず一番低いものから試してください。
④GMの要否、自宅で遊ぶならGMレス一択
GMが必要な作品は、進行役が真相を全部知った状態で参加することになり、その人はプレイヤーとして遊べません。友人同士で遊ぶならGM不要と明記された作品を選びましょう。
⑤ロールプレイの濃度、演技が不安なら推理寄りを選ぶ
作品によって、感情表現を重視するものと、論理的な情報整理を重視するものがあります。演技に自信がなければ、推理・謎解き寄りと紹介されている作品を選べば、棒読みでもまったく問題なく楽しめます。
番外!まずは謎解き系ボードゲームから慣れるのもあり
いきなり数時間の会話ゲームはハードルが高いと感じるなら、協力型の謎解きボードゲームで「手がかりを組み立てる感覚」に慣れてから移行する手もあります。
謎解きボードゲームのおすすめ
初心者におすすめのマダミス9選!スペック比較表
ここからは、自宅で遊べる市販パッケージを中心に9作品を紹介します。すべて公式ページで人数・時間・価格を確認したものだけを掲載しました。まずは一覧で全体像を掴んでください。
作品名 | 人数 | 時間 | 対象年齢 | 価格 | GM |
|---|---|---|---|---|---|
紫乃淵リライト | 2人 | 60分 | 15歳〜 | 2,750円 | 不要 |
時をかけるトライアングル | 3人 | 90分 | 15歳〜 | 2,750円 | 不要 |
死体と温泉 | 4〜5人 | 60分 | 15歳〜 | 2,750円 | 不要 |
ウェンディ、大人になって | 4〜5人 | 120分 | 15歳〜 | 2,750円 | 不要 |
狂気山脈 陰謀の分水嶺 | 5人 | 240〜300分 | 15歳〜 | 5,000円前後 | 不要 |
何度だって青い月に火を灯した | 6〜7人 | 150分 | 15歳〜 | 3,960円 | 不要 |
鬼哭館の殺人事件 | 6〜7人 | 240〜300分 | 15歳〜 | 6,578円 | 不要 |
人狼村の祝祭 | 7〜8人 | 120分 | 15歳〜 | 3,960円 | 不要 |
九頭竜館の殺人 | 7〜9人 | 120分 | 15歳〜 | 3,960円 | 不要 |
2〜3人で遊べるマダミス
紫乃淵リライト
プレイ人数:2人 / プレイ時間:60分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:2,750円 / GM:不要 / 発売元:グループSNE cosaic / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
山奥のキャンプ場で管理人の死体が発見されるところから始まる、2人専用のマーダーミステリーです。真相が解き明かされることで手元の情報そのものが変化していくという独自のシステムを持ち、2人でも会話ゲームとして成立する設計になっています。60分・2,750円と入口として軽く、パートナーや友人と1対1でじっくり向き合いたい人に最適です。
時をかけるトライアングル
プレイ人数:3人 / プレイ時間:90分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:2,750円 / GM:不要 / 発売元:グループSNE cosaic / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
大学のオカルト研究会で会長が死亡し、残された会員3人の中に犯人がいるという密室型のシナリオです。遺体には嘔吐の跡、後頭部の打撲痕、胸の刺し傷という複数の矛盾した痕跡があり、3人という最小限の人数だからこそ全員の発言を精査しきれる濃密さがあります。3人で集まる機会が多いグループにおすすめです。
少人数向けのマダミスがどう作られているのかは、グループSNE/cosaicの公式トークショーで開発者自身が語っています。作品選びの参考にどうぞ。
少人数用の作品をもっと知りたい方は、人数別のまとめ記事もあわせてどうぞ。
2人で遊べるおすすめマーダーミステリー
3人で遊べるおすすめマーダーミステリー
4〜5人で遊べるマダミス
死体と温泉
プレイ人数:4〜5人 / プレイ時間:60分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:2,750円 / GM:不要 / 発売元:グループSNE cosaic / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
温泉宿の露天風呂で男性の撲殺死体が発見され、宿泊客5名が容疑者となります。被害者の遺留品から拳銃が出てくるなど事件は二転三転しますが、プレイ時間は60分と短く、初めてのマダミスとして最も勧めやすい一本です。「マダミスとは何か」を体感するための最短ルートとして機能します。
ウェンディ、大人になって
プレイ人数:4〜5人 / プレイ時間:120分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:2,750円 / GM:不要 / 発売元:グループSNE cosaic / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
破壊されたAI「ウェンディ」が「私が殺されてしまいました」と宣言するところから始まる協力型のミステリーです。科学者の助手、医師、記者などを演じ、閉鎖された実験施設からの脱出を目指します。犯人を追い詰めるというより全員で真相に迫る構造なので、対立が苦手な人でも安心して遊べます。作者は小説家の河野裕氏です。
4人で遊べる作品をもっと探したい方はこちら。
4人で遊べるおすすめマーダーミステリー
狂気山脈 陰謀の分水嶺
プレイ人数:5人 / プレイ時間:240〜300分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:5,000円前後 / GM:不要 / 難易度:中級者向け / 入手先:通販・専門店・オンライン公演
南極の最奥地に発見された世界最高峰《狂気山脈》を舞台に、登山隊の中で惨劇が起こる人気シリーズの第1作です。クトゥルフ神話の空気をまとった重厚な世界観と、4〜5時間の長丁場に耐えるだけの物語密度があり、配信者による実況でも定番になっています。1本目には重いので、60〜120分の作品を経験してから挑むのが正解です。
6人以上で盛り上がるマダミス
何度だって青い月に火を灯した
プレイ人数:6〜7人 / プレイ時間:150分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:3,960円 / GM:不要 / 発売元:グループSNE / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
1960年代イタリアのマフィアを舞台にした群像劇です。ボスが殺害され、その隣には椅子に縛られた男が残されるという鮮烈な導入から始まり、ボスの弟や妻、構成員に加えてファミリーお抱えの占い師や娼婦の思惑が交錯します。GM不要でこの物語密度は破格で、パッケージ版マダミスの代表作として長く挙げられ続けている一本です。
鬼哭館の殺人事件
プレイ人数:6〜7人 / プレイ時間:240〜300分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:6,578円 / GM:不要 / 発売元:グループSGR / 入手先:BOOTH・通販
大正浪漫の世界観で描かれる、死人の芸術を集めた奇妙な館「鬼哭館」での一夜の殺人事件です。プレイヤーの1人が指定された文章を音読するだけで進行できるよう作られており、ヒントシステムも搭載されているため、長編でありながら初心者でも脱落しません。和装の雰囲気ごと味わいたい人に強く勧められます。
人狼村の祝祭
プレイ人数:7〜8人 / プレイ時間:120分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:3,960円 / GM:不要 / 発売元:グループSNE / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
人狼伝承の残る村で、祝祭の翌朝に商人の死体が発見されます。死体には殴打の跡と喉をえぐられた痕跡があり、これが人狼の仕業なのか人間の犯行なのかを見極めるところから議論が始まります。人狼ゲームに慣れた人が「マダミスとは何が違うのか」を体感するのに最適な題材で、7〜8人の大所帯でも議論が散らからない構成です。
九頭竜館の殺人
プレイ人数:7〜9人 / プレイ時間:120分 / 対象年齢:15歳〜 / 価格:3,960円 / GM:不要 / 難易度:★☆☆ / 発売元:グループSNE / 入手先:通販・ボードゲーム専門店
古い館での降霊会の翌日、霊能者が地下室で殺害されているのが見つかります。容疑者は参加者9名。太古の伝説が事件に影を落とすノスタルジックな雰囲気の作品で、公式の難易度表記は最も易しい★☆☆です。9人まで対応できるので、大人数の集まりやサークルの企画にそのまま使えます。
マダミスにハマったら遊びたい京大ボドゲ製作所のゲーム
マダミスの「会話で情報を交換し、相手の思考を読む」面白さにハマった方には、同じ思考回路を使う京大ボドゲ製作所のオリジナルゲームもおすすめです。京都大学の学生・卒業生クリエイターが、遊びながら学べることを軸に開発しています。
Word Code ワードコード!推理の型を2人で鍛える
プレイ人数:2人 / プレイ時間:15分〜 / 対象年齢:6歳〜 / 価格:3,000円 / 鍛えられる能力:論理的思考・英単語力 / 入手先:公式ストア
お互いに3〜4文字の英単語を1つ決め、ヒントを頼りに相手の単語を推理し合う2人用の推理ゲームです。文字と位置が両方合えば「ロック」、文字だけ合えば「ピン」というヒントを積み重ね、可能性を絞り込んでいきます。マダミスの「矛盾を突き止める」思考をそのまま短時間で味わえる作りで、文字カードには和風の妖怪イラストがあしらわれています。
Word Code ワードコードを公式ストアで見る
Eureka Moment ユーリカ・モーメント!文明を築く拡大再生産
プレイ人数:2〜4人 / プレイ時間:30分 / 対象年齢:10歳〜 / 価格:4,000円 / 鍛えられる能力:計画力・因果関係の理解 / 入手先:公式ストア
古代から未来までの発明をつなげて自分の文明を築き上げるカードゲームです。エネルギー・工学・生化学・情報伝達・社会制度の5種の資源を使い、「車輪」を手に入れてから「鉄道技術」へ進むといった前提条件を踏みながら15点を目指します。長い物語を見通す力が求められる点で、長編マダミスが好きな人と相性の良い一本です。
Eureka Moment ユーリカ・モーメントを公式ストアで見る
キオクコネクト!かるた・神経衰弱で英単語を覚える
プレイ人数:2人〜 / プレイ時間:15分前後 / 対象年齢:小学生〜 / 価格:1,800円 / 鍛えられる能力:記憶力・英単語力 / 入手先:公式ストア
神経衰弱やかるたという馴染みのある遊び方で、子どもが覚えやすく日常で使える基本英単語を身につけるカードゲームです。イラストと英日の例文が添えられており、塾に通わず京大に合格した制作者が、TOEIC満点保持者・英語教員・イギリス人留学生の監修を受けて作りました。家族で遊ぶ導入用として人気です。
キオクコネクトを公式ストアで見る
TEN テン!四則演算を遊びに変える
プレイ人数:2人〜 / プレイ時間:15分前後 / 対象年齢:小学生〜 / 価格:2,000円 / 鍛えられる能力:計算力・数感覚 / 入手先:公式ストア
手札の数字を四則演算で組み合わせて10を作るシンプルなカードゲームです。ルールは一瞬で覚えられるのに、慣れてくると「その組み合わせがあったか」という発見が続きます。マダミスの前後の空き時間を埋めるサブゲームとしても使いやすい価格帯です。
TEN テンを公式ストアで見る
京大マダミス製作所!歴史を舞台にした本格マダミスを開発中
京大ボドゲ製作所では、平安時代・古代ローマ・革命期フランスなど、実在する時代と場所を舞台にした本格的なマーダーミステリーを制作しています。謎解きの体験を通して歴史や多文化への理解が深まることを狙った、教育要素を持つマダミスです。続報は公式ストアと当ブログでお知らせします。
マダミス初心者のよくある質問
演技力は必要ですか?
必要ありません。声色を変えたり立ち上がって演じたりする人もいますが、それはあくまで一部の楽しみ方です。ハンドアウトに書かれた情報を自分の言葉で説明できれば、それだけで卓は成立します。棒読みでも真相にたどり着けますし、周りもそこを評価しません。
推理が苦手でも楽しめますか?
楽しめます。マダミスは1人で真相を解き明かすゲームではなく、全員の情報を持ち寄って初めて全体像が見える設計になっています。自分の持っている情報を正直に共有するだけでも、卓への貢献としては十分です。
1人で参加してもいいですか?
専門店やオンライン公演では1人参加が一般的で、初対面同士の卓が普通に成立します。むしろ知り合いがいない方が疑いやすく、駆け引きが素直に楽しめるという声もあります。予約時に「1人参加」の欄があるかを確認してください。
何人から遊べますか?
2人用の作品から9人以上の大型作品まで幅広くあります。この記事で紹介した中では紫乃淵リライトが2人、九頭竜館の殺人が最大9人です。人数が先に決まっている場合は、2人・3人・4人それぞれのまとめ記事から選ぶのが早いです。
マダミスはどこで買えますか?
ボードゲーム専門店、Amazonなどの通販、BOOTHといった同人販売プラットフォームで購入できます。実物を見て選びたいか、品揃えを優先するかで最適な購入先は変わります。
ボードゲームはどこで買える?販売店・通販サイトの選び方
ネタバレはどこまでがNGですか?
犯人・真相・各キャラクターの秘密・ミッションの内容は、すべてネタバレにあたります。作品名と「面白かった」という感想までが安全圏だと考えてください。同じ作品を未プレイの友人がいる場合、うっかり漏らすとその人の体験を永久に奪うことになります。
まとめ!マダミスとは、物語の当事者になれる推理ゲーム
マダミスとはマーダーミステリーの略称で、参加者が登場人物になりきり、会話と推理だけで事件の真相に迫る体験型の推理ゲームです。当日はルール説明から感想戦までの8フェーズで進み、GM・ハンドアウト・密談といった用語さえ押さえておけば、初参加でも置いていかれることはありません。
人狼のように役職が共通ではなく、TRPGのように結末が分岐するわけでもない。全員が別々の人生と目的を抱えたまま同じ事件に向き合うという構造こそが、マダミスにしかない体験を生んでいます。そして真相が明かされた後の感想戦まで含めて、ようやく一つの物語が完結します。
最初の一本に迷ったら、60分・2,750円で遊べる死体と温泉か、2人用の紫乃淵リライトから始めてみてください。会話で相手の思考を読む面白さにハマったら、京大ボドゲ製作所のWord Codeやユーリカ・モーメントもきっと楽しんでいただけるはずです。公式ストアで全ラインナップをご覧ください。
