美しいアートや作り込まれたコンポーネントが魅力のボードゲームは、遊ぶ前から気分を盛り上げてくれます。
今回は、デザインやビジュアルの完成度が高く、思わず飾っておきたくなるようなアートワーク推しのボードゲームを6つご紹介します。初心者の方でも楽しめる作品を中心に選んでいるので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね!
エバーデール(Everdell)
『エバーデール』は、ファンタジーの森を舞台に動物たちの町を発展させるワーカープレイスメント型のボードゲームです。
このゲームの魅力のひとつは、3D段ボール製の「永遠の樹」と呼ばれるカードスタンドです。装飾的な要素でありながら、場に季節やカードを整理する機能も果たしており、立体感のある見た目がプレイ体験を引き立てます。カードイラストはAndrew Bosley氏による水彩調で統一されており、ファンタジックな世界観が魅力です。
ゲームでは、資源を集めて建物や動物カードを配置し、自分の町を発展させていきます。可愛らしい見た目とは裏腹に戦略性も高く、何度でも遊びたくなる奥深さがあります。
参考:エバーデール 完全日本語版 – ArclightGames Official
ウイングスパン(WINGSPAN)
『ウイングスパン』は、実在する鳥たちを集めて生息地に配置していくエンジンビルド型のボードゲームです。自然をテーマにしたやさしい世界観と、細部まで美しく描かれた鳥のカードが魅力です。
170枚以上の鳥カードには、それぞれ異なるイラストと実際の生態情報が掲載されており、まるで図鑑をめくるような楽しさがあります。鳥の卵を模した木製トークンや、餌用のダイスを転がす鳥小屋型のダイスタワーなど、コンポーネントの質感も高く、視覚と触覚の両面で満足感が得られます。
3つの生息地ごとに異なるアクションを強化しながら、カード同士の効果を連携させる戦略性があり、繰り返し遊びたくなる作品です。
参考:ウイングスパン 完全日本語版 – ArclightGames Official
ミステリウム(MYSTERIUM)
『ミステリウム』は、幽霊役のプレイヤーが言葉を使わずにビジョンカードを使ってメッセージを伝え、他のプレイヤーが犯人・場所・凶器を推理する協力型のボードゲームです。
イラストは幻想的で夢幻的なタッチが多く、アートとしての完成度が高いのが特徴です。ときに不気味さも含む抽象的なカードは、プレイヤーの解釈によって意味が変わるため、想像力を刺激されます。
幽霊がカードだけでヒントを出すというルールが、非言語的なコミュニケーションの妙を生み出し、不思議な一体感を味わえるゲームです。美術的な魅力と独自のゲーム体験が融合した作品です。
アズール(AZUL)
『アズール』は、ポルトガルの装飾タイル「アズレージョ」をテーマにした抽象戦略ゲームで、美しく仕上げられた樹脂製のタイルが最大の魅力です。
プレイヤーは場からタイルを選び、自分のボードに配置して模様を完成させていきます。各タイルは分厚く、光沢があり、触り心地も良好です。配色も鮮やかで、テーブルの上がまるで美術作品のように華やかになります。
ドラフトによるタイル獲得とパターン構築のジレンマが程よく、誰でもすぐにルールを理解できながらも、最適手を考える面白さが詰まった作品です。
枯山水
『枯山水』は、禅庭を作り上げていくという独創的なテーマのボードゲームです。プレイヤーは木製の石コマを用い、自分のボード上に理想の石庭を作り上げていきます。
実際の日本庭園に見られる構成を再現しながら、配置の美しさや調和を競います。アートとしての完成度が非常に高く、庭を整える行為そのものが瞑想的な没入感をもたらします。
ゲームは石の獲得を逆オークション形式で行い、配置のパターンによってはペナルティが発生するという緊張感もあります。静かに美を追求する、ユニークな体験が味わえる一作です。
宝島(TREASURE ISLAND)
『宝島』は、地図を使って宝の場所を推理しながら探索していく、非対称型のボードゲームです。1人のプレイヤーが財宝を隠す側を担当し、他のプレイヤーがそれを見つけようとします。
最大の特徴は、巨大な地図に実際にマーカーで線を引いたり円を描いたりして探索していく点です。コンパスやリング状の測定具など、航海図を思わせるツールが付属し、視覚的・体験的に高い没入感を与えます。
宝の位置をめぐって繰り広げられる推理と駆け引きに加え、アートワークやツールの使用がプレイヤーの冒険心をかき立てる作品です。
参考:宝島 完全日本語版 – ArclightGames Official
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